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- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784624111298
作品紹介・あらすじ
その理論の並み外れた独創性。イタリア・ルネサンス期の巨人政治家の独創的な思想と人間について、現代有数の歴史学者が書き下ろした入門書。新しい視点でのマキアヴェッリ像。
感想・レビュー・書評
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ケンブリッジ学派の中心人物スキナーによるマキアヴェッリ思想への「入門書」。マキアヴェッリの生涯をたどりながら、『君主論』や『ディスコルシ』、『フィレンツェ史』といった彼の代表作を貫く主題が、当時の支配的な価値観との対比で明瞭にされていく。運命に対して抗うための能力としての「徳」というのが、キケロー以来の道徳論から、国家の自己保存のための能力として再定義されていくこと、その主題は『ディスコルシ』においても継続しているが、しかしこれ以降安定した政治体の組織という問題も登場してくること、など、フィレンツェ都市国家で花開いた思想が、適切に歴史化されて論じられている。
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