後衛の位置から 『現代政治の思想と行動』追補

  • 未来社 (1982年1月1日発売)
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本 ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784624300364

作品紹介・あらすじ

英訳版『現代政治の思想と行動』著者序文、「憲法第九条をめぐる若干の考察」、「近代日本の知識人」の3篇と、英訳版への海外の書評5篇を収載。
目次
『現代日本政治の思想と行動』英語版(一九六三年)への著者序文
憲法第九条をめぐる若干の考察
まえがき
一 改憲問題と防衛問題との歴史的連関
二 日本国憲法における平和主義の意味づけ
 A 憲法調査会報告書における「平和主義」の問題性
 B 前文と第九条との思想的連関
 C 国民的個性ないし民俗的伝統の問題
三 現代国際政治の発展傾向と第九条
近代日本の知識人
***
付録 日本と西欧との対話 松澤弘陽・解説
――丸山真男『現代政治の思想と行動』の英訳をめぐって――
八紘一字 エドマンド・ブランデン
日本の不謬ならざる法皇 エドワード・サイデンステッカー
丸山と日本の思想 ロナルド・ドーア
日本の政治学 バーナード・クリック
ラディカル・エッセイスト 『タイムズ・リテラリ・サプルメント』
訳のあとに 松澤弘陽
著者あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 副題にあるように、『現代政治の思想と行動』の追補という位置づけ。「憲法第九条をめぐる若干の考察」、「近代日本の知識人」の論考2本に、英語版序文の日本語訳と英語版への書評の和訳が付いている。「近代日本の知識人」は、有名な「悔恨共同体」論が登場してくる点で、重要なもの。

    英語版序文は、丸山の方法論や価値意識が比較的ストレートに語られていて、面白い。追記によると、ロンドン・スクール・オブ・エコノクスにてロナルド・ドーア相手に語り下ろしたものだそうで、異国の地での「執筆」環境が独特な内容に結びついたのかもしれない。ドーアやサイデンステッカーの書評での丸山批判も参考になる。

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