合法性と正当性: 中性化と非政治化の時代

  • 未来社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624300395

作品紹介・あらすじ

ヒトラー登場の露払いとしての思想的役割をはたした有名論文。ワイマール民主制への強引な批判は公法学者シュミットの面目躍如たるものがある。

感想・レビュー・書評

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  • 1932年にカール・シュミットが公にしたヴァイマル憲法批判の論文。ヴァイマル憲法の第2編によって議会制民主主義の根底にある機能主義的中立性が放棄され、憲法第48条に基づく大統領の独裁が合法化された事をもって議会制民主主義の破産を宣告している。これをシュミットによる議会制民主主義一般に対する攻撃と捉えるのはいかがなものか。むしろ、現代議会主義がその精神を失いつつあることに対する診断と受け止めるべきではないのか。いずれにしろ、この論文もまた今日でも思考を促す内容となっている。

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著者プロフィール

1888年生まれ。ドイツの政治学者・公法学者。ボン大学教授、ベルリン商科大学教授、ケルン大学教授を経て、ベルリン大学正教授となる。この期の著作には、『政治的ロマン主義』(邦訳、未來社、第二版邦訳、みすず書房)、『独裁』(邦訳、未來社)、『政治神学』(同)、『現代議会主義の精神史的地位』(邦訳、みすず書房)、『憲法論』(邦訳、みすず書房)、『政治的なものの概念』(邦訳、未來社)、『合法性と正当性』(邦訳、未來社)などがある。33年5月1日ナチス入党、ナチス政権下で法学界の重鎮となるも、36年親衛隊による攻撃を受け主流からはずれる。その後、『陸と海と』(邦訳、福村出版)などを発表。第二次大戦後逮捕されニュルンベルク裁判の一環で尋問を受けたが不起訴。その後は生地プレッテンベルクに隠棲し、著述活動をつづける。『獄中からの挨拶』、『大地のノモス』(邦訳、福村出版)、『ハムレットもしくはヘカベ』(邦訳、みすず書房)、『パルチザンの理論』(邦訳、ちくま学芸文庫)など。1985年4月、生まれ故郷ヴェストファーレン州ブレッテンベルクで死去。

「2018年 『憲法論 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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