豚と沖縄独立

  • 未來社 (1997年1月1日発売)
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本 ・本 (254ページ) / ISBN・EAN: 9784624410810

作品紹介・あらすじ

戦前の沖縄の豚は黒豚だったのに、戦後なぜ白豚になったのか。著者は、この変化のかげに、沖縄戦後の飢える故郷を救おうと、ハワイのウチナーンチュ(沖縄系移民)が太平洋を越えて550頭もの豚を送った運動のあったことをつきとめる。さらに著者は、学芸と海と豚によって沖縄の独立を達成せんとした先人たちの努力がまやかしの日本復帰にからめとられる秘史を発掘する。豚でたどるユニークな沖縄現代史。

目次

I 祖国を敵として
 ハワイ非常時
 日の丸がくっきり見える、ジャップだ!
 パイナップル部隊
 布哇(ハワイ)必勝会
II ウチナーンチュのハワイ移民
 沖縄のウァー・カルチャー(豚文化)
 理想沖縄を海外に
 豚と移民
 豚と真珠湾
 豚とレストラン
III ヤマト世ユーからアメリカ世ユーへ
 沖縄戦と放浪豚
 ポーク・ランチョン・ミート
 独立と風前の豚
IV 沖縄を救え
 ララ
 豚を送れば如何なるか
 豚の御恵送
V 豚の大平洋横断
 ユー、どこゆく
 七人の侍
 豚の革命
VI 見果てぬ夢
 帰布
 報告会
 沖縄独立国旗制定
VII 未来的な人の島へ
 「影」
 秘密兵器と呼ばれた人々
 アメリカに沖縄州建設の夢
 アメリカの失敗
 いも畑のニクソン
 天敵アイゼンハワーと反米闘争の裏
 謀略のオリンピック聖火、沖縄を駆け抜ける
 復帰
 未来的な人の島へ
あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 『アグー』で歴史のお勉強ってのが面白かった。オススメ。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家・画家。長野県上田市生まれ。1976年から約1年間家族と石垣島に移住。1983年沖縄県の洞窟「チビチリガマ」の調査を読谷村の地元住民らとともにおこない、沖縄戦時に壕内で集団自決があったことを明らかにした。1994年『アメリカ国家反逆罪』で講談社ノンフィクション賞受賞。戦後にハワイの沖縄出身日系人が復興のために豚を沖縄に送った事実を掘り起こして『海からぶたがやってきた』刊行(くもん出版1995年)。他に南洋諸島や満州国などへの海外移民を描いた『非業の生者たち』(岩波書店2012年)など著作多数。

「2024年 『比嘉トーマス太郎 沖縄の宝になった男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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