自己責任という暴力: コロナ禍にみる日本という国の怖さ

著者 :
  • 未来社
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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624411046

作品紹介・あらすじ

長いことテレビ報道の第一線で社会問題に対面しつづけた著者は、現在のコロナウイルスに見舞われた日本人の心理的対応のなかに隠された怖さを見出す。パリ支局長時代に経験したイラク人質事件に見られた日本人の「自己責任」という名の官民あげての暴力的なバッシングは、世界の目からは異常な日本人の心性として目に余るものと見られた。海外でそうした批判や疑問を身近に目撃した著者は、「同調圧力」「自粛警察」などのいまにいたるも変わることのない日本人の精神的な抑圧構造を見抜いている。日本人とは何かを根底から問う警世・警告の書。

感想・レビュー・書評

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  • 日本では、責任を取る謝罪や責任が求められる謝罪がよく報道されている。この本は、自己責任の中に潜んでいる暴力的なバッシングを分析し、日本人の独特な心性と心理的対応のなかに隠された怖さを根底から問う警世・警告の書である。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000942725

  •  著者が長年温めてきた論説文であり、副題の「コロナ禍にみる日本という国の怖さ」とあるが、イラク人質事件を通して日本人が「世間」という枠組みを無意識にのうちに形成する怖さを浮き彫りにしている。特に当時の為政者の「世間」を形成する国民性に同調して、いや活用して国政を操る様子に恐怖さえ感じる。
     本書を手に取る方は「世間」に対して「違和感」を「感じていることと思う。大多数の方が「違和感」を感じているとすれば、いや感じていると思うが、ぜひ一読してほしい一冊だ。

  • 東2法経図・6F開架:KW/2020//K

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著者プロフィール

1956年、東京都生まれ。
1980年、東京外国語大学イタリア語学科卒。
2006年、フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)日本学科修士課程(DEA)修了。
TBSで報道局社会部デスク、パリ支局長、取材センター長、映像センター長、編集主幹、スペシャリスト局長、「JNN報道特集」制作プロデューサーなどを歴任。現在、TUY(テレビユー山形)取締役
著書に『医療不信』(エール出版、共著)、『ブロードキャスト――イラク取材の裏側』(スリーエー出版)がある。

「2020年 『自己責任という暴力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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