女性の権利の擁護 政治および道徳問題の批判をこめて

  • 未来社 (1980年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (418ページ) / ISBN・EAN: 9784624500276

作品紹介・あらすじ

女性解放思想の出発点として不滅の地位を占める古典の完訳。18世紀に女性の経済的・精神的自立を主張して、人類の半分を目覚めさせた。

感想・レビュー・書評

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  • 「青春時代を過ぎた顔の中には、もっと落着いた分別と、そして血の気の多さではなく情熱の跡を求める。そして性格の個性、すなわち愛情の唯一の絆となるものを目にすることを期待する。この時われわれは、相手といちゃつくのではなく、語り合うことを望むのだ。」
    「友情の大黒柱は、尊敬と信頼である。――尊敬心は、とりとめもないものの上に生まれることは消してないのだ!」
    「子どもというものは、大人の男女からの助けを感謝して受けるようにして教えられるべきである。そして自立のための最初の訓練として、自分の身の廻りの世話を人に頼まないように教えられなければならない。」
    「気紛れな道楽男が女性の持つ知性を軽蔑する時、私に次のように告げさせてほしい――あなたが軽視する知性こそが、たとえ束の間であっても歓喜をもたらすあの情熱的な愛に、命を吹き込むのだ!―― と。」

    本書に読みづらさを感じる読者については,既に文学者たちが指摘している点,「文章の難しさと構成が未整理なところだ」に相まって,訳者が解説で「名にしおう難文のこととて、過去に何人もの方がこの古典の訳を進めながらも完成し得なかった理由が痛いほどよくわかる。」と記したなかには恐らく,一般的な日本人はキリスト教についての知識が乏しいことも挙げられるだろう。

    233年前にこのような書籍が出版されていた感動とともに,未だに日本はジェンダー・ギャップ報告書(2025年版)」男女平等率は148か国中118位,G7では引き続き最下位という現実に悲しくなります。

  • 女性16

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