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本 ・本 (246ページ) / ISBN・EAN: 9784624601188
作品紹介・あらすじ
ノーベル文学賞候補としてこれまで何度も名前があがっているイタリアの作家、詩人、劇作家であるダーチャ・マライーニ。民族学者の父・フォスコ・マライーニとともに一家で来日、2歳から9歳までを日本で過ごし、終戦までの約2年間、名古屋の強制収容所でのあまりにも苛酷な飢えや寒さを経験する。フェミニズム、68年の「異議申し立て」の旗手として時代を駆け抜けてきた作家の原風景となった《もうひとつの物語》。
目次
1 ダーチャ・マライーニと父と妹の著書と母のノート
2 マライーニ家の人たち
3 小さな旅人
4 日本
5 札幌
6 宮沢レーン事件
7 京都
8 「さようなら、京都」
9 《もうひとつの物語》――天白の収容所
10 東南海地震と名古屋空襲
11 広済寺
12 再会と帰国
13 その後のマライーニ家の人たち
14 痩せっぽちの少女
15 『ヴァカンス』後のダーチャ・マライーニの作品
感想・レビュー・書評
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ノンフィクション
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タイトルだけで手に取ったので読み終わって初めて女流小説家のルーツを辿る作品だったのだと気づく始末。
戦争の悲惨さと一口に言えるものではなくて戦争の悲惨さを土台とした家族の流散を見せつけられる。
恥辱とされる飢えの記憶も印象に強いのだけど、泣いて四肢を地に投げつけるしか何らの解決法も理解法も得られなかった小さな妹の記憶も強く残る。
著者プロフィール
望月紀子の作品





