ダーチャと日本の強制収容所

  • 未来社 (2015年3月10日発売)
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本 ・本 (246ページ) / ISBN・EAN: 9784624601188

作品紹介・あらすじ

ノーベル文学賞候補としてこれまで何度も名前があがっているイタリアの作家、詩人、劇作家であるダーチャ・マライーニ。民族学者の父・フォスコ・マライーニとともに一家で来日、2歳から9歳までを日本で過ごし、終戦までの約2年間、名古屋の強制収容所でのあまりにも苛酷な飢えや寒さを経験する。フェミニズム、68年の「異議申し立て」の旗手として時代を駆け抜けてきた作家の原風景となった《もうひとつの物語》。
目次
1 ダーチャ・マライーニと父と妹の著書と母のノート
2 マライーニ家の人たち
3 小さな旅人
4 日本
5 札幌
6 宮沢レーン事件
7 京都
8 「さようなら、京都」
9 《もうひとつの物語》――天白の収容所
10 東南海地震と名古屋空襲
11 広済寺
12 再会と帰国
13 その後のマライーニ家の人たち
14 痩せっぽちの少女
15 『ヴァカンス』後のダーチャ・マライーニの作品

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクション
    戦争

  • タイトルだけで手に取ったので読み終わって初めて女流小説家のルーツを辿る作品だったのだと気づく始末。

    戦争の悲惨さと一口に言えるものではなくて戦争の悲惨さを土台とした家族の流散を見せつけられる。
    恥辱とされる飢えの記憶も印象に強いのだけど、泣いて四肢を地に投げつけるしか何らの解決法も理解法も得られなかった小さな妹の記憶も強く残る。

  • ダーチャと日本の強制収容所 | みどりの1kWh
    https://midori1kwh.de/2015/09/13/7332

    ダーチャと日本の強制収容所 - 望月紀子 著|未來社
    http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601188

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著者プロフィール

(もちづき・のりこ)
東京外国語大学フランス科卒業。イタリア文学。主な著書『ダーチャと日本の強制収容所』(未來社)、『イタリア女性文学史』(五柳書院)。訳書にオリアーナ・ファラーチ『ひとりの男』(講談社)、ダーチャ・マライーニ『メアリー・ステュアート』(劇書房)『シチーリアの雅歌』『帰郷シチーリアへ』『イゾリーナ』『別れてきた恋人への手紙』(晶文社)、ナタリーア・ギンツブルグ『わたしたちのすべての昨日』『夜の声』『小さな美徳』『町へ行く道』(未知谷)、スクラーティ『私たちの生涯の最良の時』(青土社)他。

「2022年 『不在 物語と記憶とクロニクル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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