エコノミメーシス (ポイエーシス叢書 54)

  • 未来社 (2006年2月28日発売)
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本 ・本 (156ページ) / ISBN・EAN: 9784624932541

作品紹介・あらすじ

美学の古典、カント『判断力批判』をデリダが鮮やかに読み替える! 〈アート〉(技術=芸術)の体系を人間学-神学的にヒエラルキー化するカントの〈美の分析論〉の言説を丹念に追いつつ、そこにひとつのポリティカル・エコノミーが作動している内実を、脱構築的読解をつうじて明らかにする。純粋趣味判断の体系にとって
まったく異なる他者は何か? 何がそこから排除されるのか? ──瑞々しく才気煥発な思考が炸裂する1975年の単行本未収録論文。

目次
エコノミメーシス
 〔はじめに〕
 ミメーシスとしての産出
 口例性

 訳註
 カント「美的判断の批判」とエコノミメーシス――解題に代えて 湯浅博雄
 訳者あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 「ミメーシス(mimesis)」は西洋の美学において重要なトポスを形成してきた。日本語では「模倣」や「感染」と訳される。
    本書は、20世紀フランスの哲学者ジャック・デリダによる、ミメーシスについての批判的な哲学的考察である。カントの『判断力批判』における技術論、天才論を踏まえながら、ミメーシスに単なる「模倣」以上の意味を読み取り哲学的に展開していく。現代芸術に関心のある人におすすめ。
    (中央館3階、請求記号134.2、D63)

  • 【目次】

    エコノミメーシス
     [はじめに]
     ミメーシスとしての産出
     ロ例性

     訳注
     カント「美的判断の批判」とエコノミメーシス──解題に代えて 湯浅博雄
     訳者あとがき

    *****

    巻末の改題は、美学専攻者にとって親切なカント入門編。

  • 【目次】

    エコノミメーシス
     [はじめに]
     ミメーシスとしての産出
     ロ例性

     訳注
     カント「美的判断の批判」とエコノミメーシス──解題に代えて 湯浅博雄
     訳者あとがき

    *****

    巻末の改題は、美学専攻者にとって親切なカント入門編。

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著者プロフィール

ジャック・デリダ(Jacques Derrida):1930-2004年。仏領アルジェリア生まれ。エコール・ノルマル・シュペリウール卒業。西洋形而上学のロゴス中心主義に対する脱構築を唱え、文学、芸術、言語学、政治哲学、歴史学など多くの分野に多大な影響を与えた。著書に『声と現象』『グラマトロジーについて』『エクリチュールと差異』『ヴェール』(シクスーとの共著)『獣と主権者Ⅰ・Ⅱ』ほか多数。

「2023年 『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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