- 本 ・本 (138ページ)
- / ISBN・EAN: 9784624932558
作品紹介・あらすじ
復活を遂げたイエスとマグダラのマリアの邂逅──西洋絵画の歴史のなかでいくどもモチーフとされた、名高い場面。本書ではとりわけレンブラントとデューラーの作品を取り上げながら、イエスがマグダラのマリアに告げる「我ニ触レルナ(ノリ・メ・タンゲレ)」という言葉、そしてそのイメージ表現のなかにひそむ、触れることと見ること、出現と消滅、欲望と暴力、愛と真理、身体と感覚、生と死……それらが絡み合う構造を鮮やかに分析する。イメージの問題から切り込み、キリスト教の脱構築を展開する、近年のナンシーの仕事を見事に集約した、小著ながら射程の深い一冊。著者による「日本語版序文」を併録。カラー口絵4頁。★06年4月、著者来日! 東京ほかで講演・シンポジウム開催。
目次
日本語版序文
私に触れるな──ノリ・メ・タンゲレ
プロローグ
出発間際
メ・ムゥ・ハプトゥ──ノリ・メ・タンゲレ
園丁
手
マグダラのマリア
私に触れるな
エピローグ
「ノリ・メ・タンゲレ」の場面を描いた主要作品に関する覚え書き
原註
訳注
人名紹介
マグダラのマリアという譬え──訳者解題にかえて
訳者あとがき
感想・レビュー・書評
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マリアはイエスを見るだろう、イエスは彼女に見られるがままになるだろう、ときうのも彼女は墓のなかを見ることができたのだから。
見るべきでないものを見ることができたのだから。
見るべきでないものを見ること、ただ可能な眼差しにのみ、ただ不可視の夜をすでに見ることのできた眼にのみ、自らを見せるものを見ること、ノリ・メ・タンゲレはこうした争点の中心的モチーフを担っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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