信と知 たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉 (ポイエーシス叢書 68)
- 未来社 (2016年11月2日発売)


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本 ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784624932688
作品紹介・あらすじ
1994年、冷戦後のヨーロッパ世界が、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三すくみ状況のなかで混迷する時代に突入した政治的・思想的危機を目の前にして哲学者たちがカプリ島に集まった。デリダの提案にもとづいておこなわれた〈宗教〉をめぐる一大コロックでの講演をもとに、その後に大幅加筆された追記(ポスト・スクリプトゥム)とあわせてまとめられた後期デリダの代表的宗教論。今日の宗教を語ることの困難とともに、その問いのもつ不安、共有された気づかいをもとにあらためて〈宗教〉そのものをめぐる問いを通じて、鋭く現代世界を問い直す。晩年につながる一連のデリダ宗教論の出発点であり、冷戦後の現代世界に席捲する原理主義的テロリズムなどを見越した宗教をめぐる今日的課題が予見的に提出されている。
目次
イタリック
ポスト・スクリプトゥム(追伸)
感想・レビュー・書評
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今日、いかにして「宗教を語る」のか。宗教について? とりわけ宗教なるものについて? 今日の光のもとで、おそれとおののきなしに、いかに宗教について、あえて語るのか。それもこれほど短い時間で、これほど性急に。問われているのは一つの主題であり、同一性を定めることができ、しかも新しい主題である、と主張するほどの厚かましさをもっている者がどこにいるだろうか。
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