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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784625570179
感想・レビュー・書評
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15頁:前鄉貢進士:韓愈は……進士試験……第一次試験を通過したが,第二次試験は……三回落第した。
・宮崎市定『科挙史』/太田次男『中唐文人考』/大木康『不平の中国文学史』などによれば,韓愈は礼部による進士の試験に貞元八年(792)に及第して官吏となるための必要条件をクリアした。しかし,実際に官吏に登用されるためには,さらなる吏部による採用試験に合格する必要があった。韓愈はその博学宏辞科(身言書判)の試験に三度つづけて落第した。唐代,進士に及第したものの,いまだ授官せざる者を前進士という。
★唐 李肇『國史補』卷下:進士為時所尚久矣。……投刺謂之「鄉貢」,得第謂之「前進士」。
47頁:將……不辭也(將に……辭せざるなりと)。
・たぶん「將に……辭せざらんとするなりと」。
47頁:愈之彊學立行。
・富山房『漢文大系』第18巻など,「立」を「力」に作る。『禮記』中庸:「好學近乎知,力行近乎仁,知恥近乎勇」や『揚子法言』修身:「是以君子強學而力行」などの用例からしても語釈には「力」に作る本もあることを挙げた方がよかったと思う。『後漢書』馮衍傳注:「力行謂盡力行善道也」。「立」「力」,いま同音。
509頁:この宮殿へ流れこんで垣となっている。
・注「堀とした」によれば,「垣」は「堀」のあやまりであろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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