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- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784625634017
作品紹介・あらすじ
雑誌日本語学好評連載中の「ことばの散歩道」100分をい単行本化。ことばに関するユーモラスなエッセイと写真、カット満載。
感想・レビュー・書評
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明治書院の『日本語学』に連載されていたことばをめぐる軽妙なエッセイが100回を越えたのを機に本となったもの。筆者は新方言を提唱した異色な方言学者で、ドイツでの講義をもとにまとめた近作『変わる方言 動く標準語』(ちくま新書)があるように国際的にも有名な学者だ。氏は『日本語の値段』や『日本語ウオッチング』などの著があるように社会言語学者でもある。専門の方言学の専門書はなかなか歯が立たないが、一般向きのものはどれも論理が明晰で、文章に勢いがあって好きだ。本書に収められたエッセイでは、国際会議に出席した際の各国学者との交流、その国での多言語状況、日本語の位置などがとりあげられ、どこから読んでも楽しい。それにしても井上さんという人は東北人にもかかわらず、おちゃめで人を笑わせようというサービス精神があり、まるで大阪のおっちゃんを彷彿させる。
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