史記 本紀 (新書漢文大系 17)

著者 :
制作 : 瀧 康秀 
  • 明治書院
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本棚登録 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784625663260

作品紹介・あらすじ

『史記本紀』は、太古の黄帝から漢の武帝までの歴代帝王の事跡を活写したものである。「五帝本紀」「夏本紀」「秦始皇本紀」「項羽本紀」「高祖本紀」など12巻から成る。本書では、権力者の活躍と愚行、栄光と悲劇を描いた名文の多い「秦始皇本紀」「項羽本紀」などから、『史記本紀』の読みどころとなる箇所を取り上げた。

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遷の筆が縦横無尽に走ったこの文章群を読んで、沈思を余儀なくされる。文中の英傑もまた人であり、切迫した情勢に人知を尽くして対処しながらも、望外の事態に驚いて没落する。劉邦も人であり、項羽も人である。私がこの歴史資料を活用して生をよくすることなどは思いの外で、この読書体験を心に刻印して静かな楽しみを持つことぐらいが望むべきことだろう。そもそも生きる明確なゴールなどない中、この読書に熱中できたことが人生の上で優良とすべきかもしれない。

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著者プロフィール

元東北大学教授。文学博士。

「2021年 『新釈漢文大系39 史記 二(本紀 下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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