バラと折り紙と数学と

  • 森北出版 (1998年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784627016712

感想・レビュー・書評

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  • 「カワサキローズ」を折ることは、まるで薔薇の花を育てるような時間だった。

    最初は、まったく思うように折れなかった。〈ねじり折りの立体化〉や〈立体かぶせ折り〉の工程では、紙がうまくねじれず、何度も失敗しては広げ、また折り直した。けれど、繰り返し手を動かしていくうちに、少しずつ紙が形を覚え、あるとき、ふっと美しい曲線が現れた。その瞬間、ただの一枚の紙が、まるで命を宿したように感じられた。

    本書には、6種類あるカワサキローズの中でも最も難易度の高い「薔薇」が収録されている。後半の〈サイコロのカド〉や〈立体かぶせ折り〉は、まだぎこちなく、完成度としてはお世辞にも高いとは言えない。でも、何度も折ることで、手が紙の動きを覚え、少しずつコツがわかってくる。最初はただの「折り方」だったものが、だんだんと「折る」という行為そのものになっていく。

    この過程でふと気づいた。折り紙は単に「形を作る」ものではなく、忍耐と観察、そしてほんの少しの魔法が必要なのだと。まるで時間をかけて花を咲かせるように、ゆっくりと紙の流れを見つめながら折っていくことが大切なのだと思う。

    まだまだ満足のいく薔薇は折れないけれど、それもまた楽しい。新たな趣味として、のんびり続けていきたいし、「ミウラ折りに捧げるバラ」、「佐藤ローズ」、折り鶴とバラが合体した「祝い鶴」にも挑戦したい。

    そういえば、11月11日は折り紙の日らしい。次の折り紙の日には、もう少し綺麗な薔薇を咲かせられるだろうか。あなたも、手のひらに小さな花を咲かせてみませんか?

  • 折り紙と数学。一見関係ないようなこの二つは、実は非常に密接な関係がある。単純なユークリッド幾何の応用としての折り紙のみではなく、折り紙をあらわすための専用の数学の分野があるほどである。この本は、その一端を解説するとともに、著者の代表作であるである「川崎ローズ」の折り図も掲載されてなかなか良いのであるが、前半はパーツを組み合わせていろいろな構造物を作るという、まるでレゴのような折り紙(私はこれを折り紙とは認めない。合わせ紙でしょう)が掲載。これが全然ダメ。面白くないのだが、子どもには受けるようで、愚息には大変好評。自分で作るそうだ。

  • すいません、本の半分を使っているユニット方面は特に必要なかったため評価が低いです;

    しかしお目当てのバラの折り方が見つかったというだけでもよしとしましょう。
    (コストパフォーマンス悪し;)

    後半にある変形折り鶴の考察はとても参考になります。
    数学好きだった人間としてはたまらんものがあります。

    で、川崎ローズ(葉込み)で折って満足いたしました。
    (それにつけても今回のコストパフォーマンス悪し;)

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著者プロフィール

阿南高専教授 数理学博士

「2018年 『折り紙数理の広がり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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