ビジュアルアプローチ 熱・統計力学

著者 : 為近和彦

• 森北出版 (2008年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[tantanさんの感想 · 2020年5月30日]

わかりやすい。著者は代ゼミの講師。

[oboistさんの感想 · 2009年1月31日]

熱力学・統計力学は数学・物理学・化学の融合した興味深い分野の一つだと、数学科で学んでいる時から気になっていたが、物理・化学系の授業をほとんど取らなかったため、勉強する機会が得られなかった。そんな時に図書館で出会ったのがこの本である。

非常にコンパクトにまとまっており、「ビジュアルアプローチ」の名の通り、現象がわかりやすいイラストと共に説明されているため、とても読みやすい。また、数式が多用されているが、導入部分もきちんと書かれており、初学者でも十分理解できる一冊となっている。一読推奨。

なお、大学教養レベルの数学（偏微分とかラグランジュの未定乗数法など）と高校レベルの物理・化学の知識が前提となるが、数学については付録が付いているため、それほど問題ないと思われる。

著者プロフィール

中川 雅夫
代々木ゼミナール物理科講師。物理を考える楽しさを伝えるため、幅広いレベルの受験生相手に日夜奮闘中。競泳コーチの資格を持ち水泳指導もする。著書に『物理の良問問題集』、『物理思考力問題精講』（以上、旺文社）がある。『全国大学入試問題正解 物理』の巻頭言執筆ならびに解答者の一人。
為近 和彦
代々木ゼミナール物理科講師。山口県出身。東京理科大学大学院修士課程修了。物理をいかに楽しく、いかにやさしく解説するかを日々考え中。『為近の物理基礎&物理 合格へ導く解法の発想とルール』（学研プラス）、『ビジュアルアプローチ 力学』（森北出版）など著書多数。


「2020年 『物理［物理基礎・物理］標準問題精講』 で使われていた紹介文から引用しています。」