WORLD BEYOND PHYSICS:生命はいかにして複雑系となったか

  • 森北出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784627261518

作品紹介・あらすじ

ニュートン以来、この世界のあらゆる事象は物理法則をもとに説明が可能、とされてきました。果たして、「生命の未来」についてもそれは可能でしょうか。

この問いに対するカウフマンの答えは「NO」です。

約37億年の間、可能な限り多様性を高めてきた生命。
いまいる動物について、誰がそうなることを知っていたでしょうか。
いまある植物について、誰がこうなると語れたでしょうか。
進化は事前に言い当てることが不可能な形で進み、この生物圏をますます複雑にしていきます。

本書では、なぜ進化が事前に言い当て不可能なのかを示していきます。
そのなかで、生命システム構築の重要なカギとなる、束縛閉回路(constraint closure)、仕事タスク閉回路(work task closure)、触媒タスク閉回路(catalytic task closure)という3つの閉回路を用いて、増大するエントロピーより速く秩序を増殖させる、いわば物理法則を超えて進む、生命の誕生、進化の謎についても説き明かしていきます。

本書は、著者の集大成といえる作品であり,またそれとともに、もっともやさしく書かれたいわばカウフマンの入門書ともいえる作品です。
カウフマンをご存知の方もご存知でない方も,本書で生命の神秘に迫る旅に出てみませんか。

感想・レビュー・書評

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  • 生物は、物理のように予測できる(確率分布を示せる)ものではないとしている。長々と難しいことが書いてあるが、結局は最後の章で綺麗にまとめてあり、生物は三つの閉回路を持つことで外のエネルギーを取り込んで、劣化によるエントロピー増大を上回る減少を達成し秩序を作る。それに、突然変異と自然選択の力が加わり、新たな生態的ニッチが予測不可能に創発され、発展していく。これはまさに経済成長と同じであり、事前にその機能がどのように利用されるか(されないか)わからないが、そのような機能が世界に増大することにより成長の機会も増大していく。

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