- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784627850118
作品紹介・あらすじ
人工市場の基礎概念からその構築方法、応用について、具体例をまじえながら懇切に解説。
感想・レビュー・書評
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マーケットに参加するプレーヤーの動作を規定した上でどのような振る舞いとなるかを研究した結果報告です。
この著者の規定する市場で興味深いのは、ニュースや市場動向などの情報がプレーヤーに影響を与えるか遺伝的アルゴリズムで規定していることです。
ある期間のマーケット(ドル円相場)について、どのように情報を操作すれば市場は正しく操作できたかについての章はFXの世界でもっと話題になって良いと思う位の成果だと思います。
著者は色々な観点でマーケットを分析しており、ご自身では研究成果は儲けにつながらないとお考えのようですが、私の見たところマーケットに関する問題がかなり解かれているように思います。
最近その他にも為替市場に関する研究成果を見ていますが、研究されている方は、その成果の意味するところが(どのくらい使える成果かが)分かっていないように思われます。
実にもったいないことだと思いますが、大衆にその成果の意味するところが理解されていないということは、私にはかなりエッジがあるということでしょうか?(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Wed, 08 Oct 2008
かなりバイブル的になりえる,好著でした.
人工市場におけるキーワードから,人工市場でできることできないこと.
工学面,経済学面ふくめて網羅してあったようにおもいます.
ご本人のお話もわかりやすかったが,
本もわかりやすいですね.
まだまだ,これからの分野ではあるが,土俵作りとしてはかなり良くしてあって
日本語の入門書としては定番になるかもです. -
人工市場理論の基礎をおさえるには、最適な本。
このような複雑系分析ができるようになりたい。