- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784627973718
作品紹介・あらすじ
科学技術と社会の関係がいま、大きく揺らいでいる。
高度に進化し、日常に深く浸透したテクノロジーは、もはや科学的知見だけでは制御しきれないものとなった。それにより、科学技術の専門家、ひいては科学技術そのものが、しばしば疑いの目で見られ、時にないがしろにされるような状況が生まれている。しかし私たちの日々の生活は、科学技術なしには到底成り立たない。
科学技術といかに共生していくか――。この問いがいま、現代社会に生きる人々すべてに対して突きつけられている。テクノロジーへの無自覚・無関心な依存を脱し、互いに語らうべきときが来た。
原子力発電、遺伝子組換え、BSE、地球温暖化、そして新型コロナウイルス――。科学技術と社会の関係深化がもたらす課題と、それらをめぐるコミュニケーション・意思決定のあり方について、産業・理工学・人文社会学の各分野の第一人者たちが、それぞれの視点から切り込んでいく。
〈人類にとっての科学技術の意義とは〉、〈なぜ人々は科学技術に不信感を抱くのか〉、〈科学技術の光と影に、どのように向き合うべきか〉・・・。
各章で示される主張はまた、我々自身へのさらなる問いかけでもある。これらは現実の複雑さを投影して、さまざまな視角をもつ多次元の写し鏡をなしている。多面的な対話の重要性を、あなたは理解することになるだろう。
突きつけられた問いに向き合い、ともに語り、そして前進するための燈火となる書。
感想・レビュー・書評
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★学生選書ツアー2022選書図書★
【所在・貸出状況を見る】
https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/253388詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【2021年度「教職員から本学学生に推薦する図書」による紹介】
安居光國先生の推薦図書です。
<推薦理由>
科学技術が社会に与える影響がよく見えた例が,原子力発電,遺伝子組換え,温暖化であるが,科学技術者と一般の人々とのコミュニケーションがうまく取れなかったことがよく現れた。また,科学技術者同士のコミュニケーションも同様に円滑ではなかった。このように科学技術におけるコミュニケーションの難しさを題材にしている。
タイトルから内容がわかりにくいのが残念である。
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請求記号 504/O 69