天皇の思想: 闘う貴族北畠親房の思惑

著者 :
  • 山川出版社
4.17
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634150041

作品紹介・あらすじ

朝廷の史料を基に改めて貴族の考え方を検証し、天皇、武家政権、国家とは何かを、『神皇正統記』を著した、闘う貴族北畠親房を通して考える。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 鎌倉期の朝廷の具体的な政治状況を追うのは面白い。

    最終章の親房の思想に関しては納得できず。
    「世襲が全てに優越する」なんてまとめ方で合っているのか・・・?
    読んでいないんだからわからないけど、少なくとも引用からでは納得できないと思った。
    「重代」を否定して「徳」を掲げたうえで、「徳」の意義を延長させているように思える。「重代」の重視とは異なるのでは?
    論理のこじつけをしているのは親房ではなく筆者ではないのか!?とか言いたくもなる。
    親房が問題解決をできていない、というのは納得した。

    ところで権門体制論ってそんな意味だったっけ?
    僕が理解していないのかな。よくわからなかったが。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。1983年、東京大学文学部卒業。1988年、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同年、東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、東京大学史料編纂所教授。専門は中世政治史。著書に『東大教授がおしえる やばい日本史』『新・中世王権論』『壬申の乱と関ヶ原の戦い』『上皇の日本史』『承久の乱』『世襲の日本史』『権力の日本史』『空白の日本史』など。

「2020年 『日本史でたどるニッポン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本郷和人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×