狩野芳崖受胎観音への軌跡

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634150294

作品紹介・あらすじ

狩野芳崖と岡倉覚三との運命的な出遇いが悲母観音を生み、九鬼初子の真摯な心が、受胎観音創作への想いを募らせた。日本美術を護ったのは誰か。文部官僚の苦悩、フェノロサ伝説の真相など、近代美術史の常識を根底から覆す労作。

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  • 2021.08―読了

  • <目次>
    はじめに
     芳崖没後一二〇年の節目 "フェノロサ伝説"の影 双方の思惑 芳崖と岡倉覚三の出遭い 死面が語るもの 《飛翔天女》の出現

    第一章 伝統が育んだ異端児
     一 長府藩御用絵師の息子
      おおらかな父と慈悲深き母 長州の大内氏・毛利氏 手本は雪舟から 十五歳で《馬関真景図巻》を描く 若がきの絵馬 『本朝画史』 中国の画論に画心を養う 参禅体験

     二 江戸木挽町画所
      佐久間象山のことば 画所での猛烈な修行 松代藩絵師・三村晴山 "五世界"につながる意識 見覚えがき 画所からの脱走 《牡丹図》の斬新な試み 秀頼に挑戦 駻馬の手綱を引くもの

     三 仏教画に打ちこむ
      安政四年の旅立ち 読書家だった芳崖 観音札所巡り "仏の心"に近づく いくつもの元三三大師像 観音信仰の世界 元三大師とは何者か "芳崖"の初使用は隠し落款 書は人なり 晴山の病死と象山の暗殺 激しい時代にそいつつ…… 《八臂弁才天図》のまえに立つ なぜ弁才天を描いたか 芳崖の"美術宗" 妙想の深化 弁才天から観音へ

     四 人物画と絵馬
      《鏻姫像》の大胆な構図 配色の妙 兄勝太郎の肖像 藩主のお側で 《駿牛図》は近代絵画

    第二章 乱世に絵筆を捨てず
     一 三種類の山水画
      芳崖の作品と向かい合う 山水画を愛する理由 山に遊んで観察せよ
     
     二 雪舟に挑戦
      中国に画師なし 国宝《四季山水図巻》 傳抱石の指摘

     三 日本の山水画を目指して
      "真正の主義"に生きる 第一回鑑画会大会 仏教画の新展開 "仏子"岡倉覚三 夢裡の"芳崖と覚三の対話"(第三篇)

     四 未完の《受胎観音》
      ルーブル美術館のモナ・リザ 船上での決意 帰国 日本近代美術史上の事実 裸体をうつす 《悲母観音》に死力を尽くす 日本画の可能性

    あとがきに代えて
    図版目録

    ***

    天心 岡倉覚三 生誕150年記念出版
    狩野芳崖と岡倉覚三との運命的な出遭いが悲母観音を生み、
    九鬼初子の真摯な心が、受胎観音創作への想いを募らせた。
    日本美術を護ったのは誰か。文官官僚の苦悩、フェノロサ伝説の真相など、近代美術史の常識を根底から覆す労作。
    「宗教なくして藝術は可能か」
    (本書帯より)

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