アイテムで読み解く西洋名画

著者 :
  • 山川出版社
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本棚登録 : 208
感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634150331

作品紹介・あらすじ

薔薇、葡萄、うさぎが暗示することとは?きれい、すごい、だけじゃない名画のひみつ。西洋美術に欠かせない50のアイテム。

感想・レビュー・書評

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  • 先ごろ、美術展を訪れる機会があり、500年ほど前の宗教画中心の作品から、印象派以降、ゴーギャンやピカソ、シャガールなど近代美術の巨匠たちの作品まで鑑賞したのだが…いかんせん、教養不足で印象派以前の宗教画は特に、どれも同じように見え何が言いたいのやら今ひとつピンとこない。
    本書が何かの参考になるかと借りてみた。

    そもそも宗教画は、その昔文字を理解できない人にも聖書の内容を理解してもらうために描かれたものなのだそう。だからこそ、見ておよその内容が理解できるように、何々が描かれていたらこれこれのこと、など約束事が必要だったということだ。いわゆる風景画や静物画も、もとは宗教画から派生して生まれたものであるため、その中に宗教的な意味を持ったものが描かれていることが多いのだそうだ。
    本書では、絵画に多く登場するアイテムごとにその謂れや意味するところを実際の作品を例に引きながら説明しているので、絵画鑑賞のガイドブック的な使い方ができそう。

    美術展に行く前に、本書を見つけて読んで行けたらもっとよかったのになと少々残念ではあるが。
    次回機会があれば、予習していくとしよう。

  • ただなんとなく鑑賞していた絵画も、この本で約束事を学び知ることで何十倍も面白くなる!
    美しいイラストと写真で読みやすく、みるみる引き込まれていきます。お気に入りの絵画も見つかるかも?!

    子供が美術を好きになるきっかけになるかもしれない。
    これは是非家に置いておきたい一冊です。

  • 宗教画を鑑賞する時には描かれた花や木、動物に意味がある。鑑賞者はそれらを見て何が描かれたかを知ることが出来る。キリスト教徒には当たり前のことなのかも知れないが、日本人には解説が必要だ。

  • 植物や動物、静物や肉体等、それらを持つこと(配置すること)によって特定の人物を示す。その読み解き方の入門書。ざっくりしているので次は絵全体の、細かい意味が知りたくなりました。

  • 絵を見る時に、ただ見るだけでなく、少しでも分かって見れたらきっと、もっと、楽しい。
    2015/11/29

  • 西洋絵画はキリスト教をテーマにしたものが多い。
    しかも、ある一定のテーマが好まれたり、あるいはそうでないと見せかけてアイテムでわかる人にはわかる、としているものあったりする。
    だが、キリスト教に馴染みの薄い日本人にとっては一体何が何を指し示すのか全くわからない。
    そこで、これらを解説するものが必要となる。
    とはいっても、文字だけだと飽きちゃうし、いまいちピンとこないんだよなあ.....
    そんな人にオススメ。
    オールカラーで有名な絵画を見ながら知らず知らずのうちに身についている。
    この本一冊で西洋絵画を見るのがさらに楽しくなること間違いなしだ。

    リンゴといえば、青森、長野.....ではなくて。
    西洋絵画では「禁断の果実」、として描かれることが多い。
    実は旧約聖書でアダムとイヴが食べたのはバナナかもしれない、なんて研究もあるのだが、ラテン語で悪を意味することからイメージが結びついた、と言われている。
    黄金のリンゴなら勝者を意味するというから、色も重要なポイントだ。

    カラス。
    日本では八咫烏(サッカー日本代表のユニフォームについていた、あの鳥だ)として、神の使いとみなされることもあるが主に不吉な存在として描かれる。
    確かに真っ黒で大きくて、ゴミ(絵画では屍肉)をあさっている姿はあまり好ましいモチーフとは言い難いイメージだが、ちょっと気の毒な気がする。
    同じように、蛇や猿も日本では祀られていることがあるのに、西洋においてはマイナスイメージなのは文化の違いだろうか。

    鍵。
    アクセサリーのモチーフとしても好まれる鍵は、魂の解放、正当性など良い意味で使われることもあるが、男女の不貞を暗示することも......。

    いろいろ見てみると、良い意味と悪い意味が入り混じっていることが多いのに気がつく。
    さりげなく置いてあるように思えるものたちにも、画家は意味をもたせている。
    そしてそれを鑑賞者は読み解いて楽しむ。
    美術館では、せいぜい30秒しか眺めない絵画であっても、じっくり眺めてみれば、面白い物語が隠れている。
    そこにこそ、絵画の面白さが詰まっているのだ。

  • 4〜5

  • 美術館に通うようになって、絵の意味が分からないことが多いので、少し背伸びして読んでみました。

    字が読めないものに、わかりやすくするためにアイテムを
    描きこむとは、現在のアニメと変わらず親しみを持てるようになった。

    今後はもっと気軽に絵画鑑賞できそうです。

  • もとは宗教画であった西洋の風景画、そして静物画。絵の中には何らかの宗教的意味が盛り込まれている。古いものであればあるほど、画面には多くの約束事がある。キリスト教発祥の地であるパレスチナは葡萄の産地であり、葡萄の実はイエス自身を葡萄酒はイエスの血を表す。薔薇はその姿の美しさから、美と愛の女神ヴィーナスや聖母マリアと結びつけられた。うつろいやすい美のはかなさ、快楽の虚しさのシンボルとしても描かれた。植物のほか、静物、肉体、動物などのアイテム一つ一つにも玄妙な意味合いがあり、現実のフルカラーの絵画と対比しながら学ぶ。鑑賞の幅をぐっと広げてもらった。

  • 表紙や目次のイラストが可愛い。全体のデザインはちょっとうるさいかなとも思う。文章は分かりやすく読みやすい。その分、ちょっと物足りない気持ちもするけれど皆が知っている名画が沢山あるので、家に置いておいてふとした時に読み返すのが良いのかも。

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