図解 特攻のすべて

制作 : 近現代史編纂会 

• 山川出版社 (2013年7月1日発売)

作品紹介・あらすじ

太平洋戦争の悲劇「特攻」の全貌を69のトピックスと写真で解説。

感想・レビュー・書評

[宮本知明さんのレビュー · 2013年10月15日]

読み進むほどに戦争の馬鹿馬鹿しさ、異常時における人間の狂気への遣る瀬無さが募る。とにもかくにも切なく哀しい。年端もいかない女性が薙刀をもち戦闘訓練に励む姿には言い知れぬ胸苦しさを覚えた。巻末には生と性にも触れられている。読後感は最悪。戦争だけは金剛輪際絶対やってはならじ。その思いだけは深く胸に滞り残った。

[blackkittyさんのレビュー · 2013年9月5日]

イントレピットの写真が2箇所にあるとか、なんともお粗末なデキです。ほぼ、特攻イベントを並べただけなのですが、ウンザリです。いや、本のデキという意味ではなくて、責任の所在をあいまいにしての非人間的というか、これを戦争とか戦闘とみなしてもいいのかという実体についてです。生き残った高級将校の多くは、米国にへつらっての予備隊・保安隊・自衛隊へ再就職ですからね。