本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784634151468
作品紹介・あらすじ
日本全国の文学館及び個人の作家記念館まで文章とカラー写真で紹介。館内の様子はもちろん、作品まで丁寧に紹介。文芸作家だけではなく、漫画家、児童文学作家、作詞家、絵本画家などの160館が掲載。各館の基本情報もあわせて収載。手に取ると訪ねてみたくなること間違いなし!
感想・レビュー・書評
-
ビジュアルで魅せる「文豪の家」は36館のガイドだったが、こちらは258館。
作家さんのみでなく、作詞家、作曲家、漫画家、画家、絵本作家、映画監督と大変幅広い。
若干写真は小さくなるが、館内の様子や展示内容、HPと所在地、アクセス方法、入館料、開館時間、休館日まで掲載されている。
「文豪の家」に載っていた館も全部載っており、大変よく出来ました!という完成度。
出生地に建てたもの、有名な作品の舞台に建てたもの、活躍した当時の居住地に建てたもの、他にも遺族の希望の地に建てたものと様々。
読みながら「え?あの人はこの地にご縁があったの?」と驚くこともある。
258館の中から特に印象に残ったものを厳選してみる。
東京・池袋の「ミステリー文学資料館」。
戦前からの資料が揃う専門館で、現在は6千冊公開。
歴代の推理小説を手にとって読める。ここから徒歩で10分ほどのところに江戸川乱歩の旧宅「乱歩邸」があり、あの蔵もあるそうだ。
長野県信濃町の「黒姫童話館」。
黒姫山麓の森に囲まれた牧歌的な童話館で、興味深いことに「松谷みよ子」と「エンデ」に関する資料が豊富に展示されているという。
常設らしいから、これは見てみたいな。
京都府宇治市の「源氏物語ミュージアム」。
「宇治十帖」の舞台だものね。唯一の源氏物語の専門館で、実物大の牛車や調度品の複製、光源氏の邸宅である六条院の模型もあり体験コーナーも充実しているらしい。どんな体験が出来るんだろう?
兵庫県宝塚市の「手塚治虫記念館」。
「リボンの騎士」の王宮をイメージしたというエントランス。
「火の鳥・未来編」に登場する生命維持装置をモチーフにした展示カプセル。
作品のキャラたちがいーっぱい。アニメも見られるそうだ。
高知県香美市の「やなせたかし記念館」。
「アンパンマンミュージアム」と「詩とメルヘン絵本館」「別館」「やなせたかし記念公園」が通路で結ばれている。イラストやカットの原画ギャラリーも。
本書を読むと行きたいところがどんどん出てくるかと。
子どもの頃に聞いた歌を作ったひと、よく読んだ漫画の書き手さん、好きだった映画の監督さん、「文豪」だけにこだわらず文化の一端を担ったひとたちをもっと良く知ることが出来る本。
「図書館逍遙」の中で小田光雄さんがこう言ってらした。
「全国の図書館や文学館を巡ってみたいけど、まとまった本がない」
「ビジュアルに風景を伝えてくれる本があればいいのに」
わずか20年ほど前の話だが、本書を読むと隔世の感がある。
こちらは昨年の3月刊行。小田さんはこのガイドブックでお出かけ出来ただろうか。。
そして「全国図書館ガイド」なるものは存在するのかしら。
皆さん、ご存じですか? -
日本全国の文学館及び個人の作家記念館まで文章とカラー写真で紹介。
1つの文学館を1ページ~2ページで紹介。写真も多く外観や館内のイメージが掴みやすいです。基本情報として、アクセス方法、所在地、入館料、開館時間、休館日 の情報を掲載。さらにQRコードで文学館のHPにアクセスできるようにしてあるのが◎。(最新情報は自分でHP使ってチェックできますね)
本の構成が、編者グループによる前書きも後書きも何もなく、
目次
取材した各文学館の情報ページ (←本書メイン部分)
文学者の生没年表 (←これ便利!)
文学館・記念館リスト (←実はこっちの情報がありがたい。本書メインの所で掲載されなかった文学館がこちらにはたくさん入ってるので、このリストから地域毎にいろいろ行きたい先を探せそう)
作家索引 (←これまた便利。好きな作家名から逆にどの文学館へ行けば良いかの逆引きが可能)
……と徹頭徹尾文学館のデータ掲載のみってのが潔くて良いです。
表紙に書いてある、「全国258館」ってのはこの「文学館・記念館リスト」に掲載してる文学館の数だと思われます。(本文メインで写真付きで詳しく紹介してくれてる文学館は160館ぐらいです)
***
蛇足として、自分が読んでパッと気づいた範囲ですが、
・この3月で閉じた吉川英治記念館は掲載なし
・杉並区立郷土資料館内に限られた期間だけ行われる準常設展「杉並文学館」は掲載なし。常設の文学館が対象って事でしょうね。
・島根の小泉八雲記念館は載ってない…?
……といった感じで、他にも細かく見ていくとあの郷土資料館、この記念館も載せて欲しかった…と対象の建物は色々出てきそうではありますが、でもまあ全国これだけカバーしたらこんな感じかな!と。あと数年後ならば、芥川龍之介の文学館(田端)なんかの建築予定もありますしね。 -
「全国作家記念館ガイド」、2019.3発行、258館が紹介されています。竹久夢二美術館、森鴎外記念館、田端文士村記念館などお馴染みです。桶川市のさいたま文学館は講演会や文学講座などの受講で何度も通ってます。近くてまだ行ってないのが相田みつを美術館(東京国際フォーラム)、吉村昭記念文学館(都電荒川 荒川2丁目)です。遠いけど行きたいなとずっと思ってるのが、滝廉太郎記念館(竹田市)、石川啄木記念館(盛岡市)、沼津市若山牧水記念館、新美南吉記念館(半田市)です。
-
・圧倒的に行ってみたいのは三沢市寺山修司記念館だよな…
・宮沢賢治関連の記念館はどこもなんか映えるよな
・宝塚市手塚治虫記念館も、いいな…ロマン…
つい最近「文豪の家」のレビューをあげたばかりなのに、ごめんなさいね。
本当にたまたま図書館のガラスケ...
つい最近「文豪の家」のレビューをあげたばかりなのに、ごめんなさいね。
本当にたまたま図書館のガラスケースに展示してあったんですよ。
詳しさでは圧倒的にこちらですが、ビジュアル的には負けているので☆4つです(*'▽')
ふふふ、「ミステリー文学資料館」と「乱歩邸」。
そして「源氏物語ミュージアム」を地球っこさん向けにとりあげました。
ぜひぜひ行ってみてください。
私は猫丸さんおすすめの「手塚治虫記念館」に行きたいです!
平安貴族たちにとって、宇治は心安らぐ別荘地だったそうです。
今も昔もひとは、今&こことは違う場所を求めていたんでしょうね。
どっさりのクリスマスプレゼント♪とても笑えません。
だって右に同じですから!!!
まぁぁ!なんて豪華なコースでしょうね!
おかげさまで宝塚は銀座でも見られるようになり、私も二度ほど行きました。
...
まぁぁ!なんて豪華なコースでしょうね!
おかげさまで宝塚は銀座でも見られるようになり、私も二度ほど行きました。
聞きしに勝る素晴らしさで、クオリティの高さに感動しまくりでした。
手塚治虫記念館、いいなぁ。
猫丸さんにもお勧めいただいたし、行かねばなりませんよね、これは。