戦国の社会と天下人の国家 (明日への日本歴史 2)

  • 山川出版社 (2023年7月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784634152229

作品紹介・あらすじ

山川『詳説日本史』の著者でもあり、政治、社会、芸能、絵画、考古などの諸分野に通暁する著者による日本全史、ここに登場。全4巻の第2巻は応仁の乱から江戸時代初期までを「自立」、「所帯」をキーワードに、領邦支配から全国支配へと変わる様相を宗教、文化をふまえて描く。

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〈目次〉

はじめに

第Ⅰ部 戦国の世
 一 応仁・文明の乱
 二 自立の場の形成
 三 戦国大名の台頭
 四 自治都市
 五 戦国大名の家

第Ⅱ部 天下と人民の所帯
 一 天下布武の道
 二 織田政権
 三 天下人秀吉
 四 秀吉の統一政権
 五 家康の天下泰平
 六 徳川幕府の政治
 七 四民の所帯
 八 幕府体制の整備
 九 三都と諸国の所帯

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    シリーズ2冊目は、室町時代の中頃から江戸時代初期までを範囲とし、戦国社会の主に政治史をざっと読み通せる。
    どうも中学レベルだと「突然織田信長というヒーローが登場した」ような印象を受ける戦国時代だが、こうやって通史を学ぶと、やはり戦国の世でも流れというものがあるんだと考えさせられた。所々に、例えば毛利元就といった、有名武将の名が出てくるが、通して読むと、家・家格というものがあって、さらに世の中の情勢・流れがあっての「その時」であるのだと思った。非常に勉強になった。

    足利義成に振り仮名が「よしなり」で振ってあったのは、「最新の研究ではそうなったのか…?」と最初思ったが、最上義光が「よしみつ」と振ってあるところもありつつ「よしあき」という箇所もあったので、出版社のミスだろう。。

  • 起こった出来事を細かいセンテンスで紡いでいく教科書的なつくりで、解説や考察の余地が乏しく読み物として面白くはない反面、情報量が多いので史実の俯瞰や網羅に役立つ。日本全史5冊のシリーズながら著者はひとり(執筆陣の形態ではない)なので統一感もある。歴史が好きという程度の読者なら、把握していなかった事実を本書から幾つも発見する筈でその点有用。

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著者プロフィール

1946年生まれ。東京大学・放送大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専門は日本中世史。著書『院政期社会の研究』(山川出版社)、『吾妻鏡の方法』(吉川弘文館)、『中世のことばと絵』(中公新書)、『絵巻で読む中世』(ちくま学芸文庫)、『書物の中世史』(みすず書房)など。

「2019年 『中世史講義 院政期から戦国時代まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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