読めない文字に挑んだ人々 ヒエログリフ解読1600年史

  • 山川出版社 (2024年7月26日発売)
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感想 : 7
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634152465

作品紹介・あらすじ

 シャンポリオンがロゼッタ・ストーンを手がかりに、古代エジプト語のヒエログリフ(聖刻文字)を解読したという話は有名だが、その前後、長い期間にわたって様々な人々の挑戦があったことはあまり一般には知られていない。忘れ去られた文字となってからシャンポリオンの解読に至るまでの経緯と、シャンポリオン以降に残された課題への取り組みの双方にスポットを当て、その歴史を紹介する。また、「ひとつの文字体系の解読」というテーマを通して、研究の積み重ねの価値についても考える。
 第Ⅰ部では、古代エジプト文字の概要や歴史的背景について基礎知識を解説し、第Ⅱ部で、古代エジプト文字の解読に挑んだ人々と解読の歴史について紹介する。
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〈目次〉

まえがき

第Ⅰ部 ヒエログリフを理解しよう!
 第1章 ヒエログリフとは?
 第2章 ヒエログリフの文字体系
 第3章 古代エジプトの文字と言語の歴史

第Ⅱ部 ヒエログリフ解読への道
 第1章 古代ギリシア・ローマ時代
 第2章 中世における研究
 第3章 近世・近代における挑戦
 第4章 ナポレオンとロゼッタ・ストーン
 第5章 シャンポリオンによる解読
 第6章 シャンポリオン後のヒエログリフ研究:エジプト学への発展

あとがき
参考文献/画像出典/URL一覧

感想・レビュー・書評

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  • わかりません(笑。

    装丁みて、「中世ヨーロッパの武器」系の、高校生くらい向けのムックと思ったくらい。
    挑んだ人々の熱いドラマを期待していたんだが、いきなりヒエログリフの学術的な解説から、古代エジプト文明の起こりになって。
    項目毎、人物毎に数ページずつの説明がならぶ、全く興味を惹かせようという工夫もない、教科書様な本だった。研究してみたい、というニーズの入り口にはいいんだろう。

    古代エジプトと、古代ギリシャに交流があったから最低限の情報がつながったということはなんとなく理解できた。

  • 絵のような特徴的な文字で知られるヒエログリフの解読の歴史を、ギリシア・ローマからターニングポイントであるシャンポリオンまで、更にエジプト学が現代に至るまでが明晰な語り口で紹介されてて凄い面白かった

    前半第一部で、ヒエログリフとはそもそもなんなのかを別の文字(デモティックやヒエラティック、コプト文字)と比べたり、ヒエログリフが使われていた頃のエジプトの様子なども書かれていてそこも面白かった
    謝辞がめっちゃ充実してて著者の真摯な態度とか礼儀正しい性格が伝わってきた

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/722142

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著者プロフィール

1989年生まれ。人間文化研究機構国立国語研究所研究系テニュアトラック助教。ゲッティンゲン大学エジプト学コプト学専修博士課程修了。Dokter der Philosophie(Dr.phil.: 哲学博士)。ドイツ研究振興協会特別研究領域研究員、関西大学アジア・オープン・リサーチセンターPD、京都大学大学院文学研究科助教を経て現職。論文に、'Optical Character Recognition of Typeset Coptic Text with Neural Networks'(筆頭著者、Digital Scholarship in the Humanities 34, Suppl. 1、2019年)、「ローマ・ビザンツ期エジプトのデジタルヒストリー:コプト語著述家・アトリペのシェヌーテを中心に」(『西洋史学』270、2020年)、「コプト教父・アトリペのシェヌーテによる古代のコプト語訳聖書からの引用」(『東方キリスト教世界研究』5、2021年)など。

「2022年 『人文学のためのテキストデータ構築入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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