中世の異端者たち (世界史リブレット 20)

著者 :
  • 山川出版社
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本棚登録 : 126
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634342002

作品紹介・あらすじ

正統と異端が織りなすダイナミズム。これは他の文化圏とくらべて、中世ヨーロッパ世界に特徴的な歴史事象である。ヨーロッパでは、中世の正統と異端の相克のなかから、宗教改革の理想も市民革命の精神も生まれたといってもよい。本書では、中世の異端者たちの理念と現実を、個別のセクトの教義と運動のあり方から描き出し、ヨーロッパ社会にとって異端とはなにかという問いに迫る。

感想・レビュー・書評

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  • ・煉獄の観念は、教会が12世紀につくりだしたものであるが、ヴァルド派はこれを否定し、人間の死後の運命は天国に行くか地獄に落ちるか、二つの道しかないとした。そして彼らは、ヴァルド派の者は天国へ行き、そうでない者は地獄へ落ちると主張した。さらにまた、聖人崇拝も聖書にはない慣習として否定した。

    ・ヴァルド派のもう一つの特徴は、女性信者がとくに多かったことである。その数で、男性信者の数を上回っていたという。さらに、女性の完全者がいたことも、カトリック教会が女性司祭を認めなかったことに比べれば、特筆に値する。

  • 私が悪いんですが、
    異端者、というのが「ただのはみ出し者」という認識でおりまして。

    宗教がらみの話でした。キリスト教の異端についての話。

    読みましたがそこまで興味がなかったのが残念です。

  • me0 中世

  • 「異端」という語の響きはなんかワクワクするもんがあるね。
    昔世界史で習ったあれやこれやがまたつながった知識になったりして、面白い。

  • 宗教改革の前触れ。

  • テストお勉強に。薄いし読みやすい。

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著者プロフィール

1958年、福島県福島市に生まれる。東京大学人文科学研究科修士課程修了。博士(文学、早稲田大学)、現在、早稲田大学文学学術院教授。

「2023年 『封建制の多面鏡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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