宮廷文化と民衆文化 (世界史リブレット 31)

著者 :
  • 山川出版社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634343108

作品紹介・あらすじ

合理主義を追求してきた近代社会。私たちは、今それを息苦しいものにも感じている。中世末ヨーロッパ人の喜びや悲しみは今よりも激しかった。民衆の感性や習俗は近世にはいっても大きな変化をみせなかったが、宮廷びとは、激情を礼節と作法で馴化し、国王を頂点とする儀礼の支配する構図に組み込まれて生きるようになった。支配層と民衆との文化の裂け目は大きい。その二つの文化を検討し、それらがどのように近代社会へ流れ込んできたのか。

感想・レビュー・書評

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  •  限られた頁数で、中世〜絶対王政期までのおもにフランス文化を概観できる。宮廷文化と民衆文化を媒介する存在として、ブルジョワ文化にも触れている。

  • 民衆文化も大事。

  • 中世ヨーロッパの宮廷社会の入門書。

  • 宮廷ってなんじゃらほい?ってところから入って本書を手に取ったわけなんですけど、なかなか読みやすくていいです。ブルゴーニュとウルビーノの宮廷~フランスの(ルイ十四世)宮廷へと、王の庇護を得ようとする人達が言葉遣いと身のこなしを洗練させ感情の抑制に努めていくことが、やがて現代に生きる我々までにも繋がっていくことをありありと想起させてくれます。この世界史リブレットって100Pぐらいで手に取りやすいので、ほかの部分も読んでみたいなぁと思いました。

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