本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784634344907
感想・レビュー・書評
-
予習!
-
『ナチズムの記憶』(山川出版社、歴史のフロンティア)の著者、山本秀行氏による「世界史リブレット」(49)。1998年刊行。
「ナチ運動や第三帝国を時代とのかかわりのなかで考えてみる」本が狙われた、とのこと。ここで言われる「時代とのかかわり」とは、「当時の同時代性(共時性)」のことではない。
両大戦戦間期以降とされる長いスパンの「現代」と、狭い意味での「現代」(現在、コンテンポラリィ)の重層的な時間幅の内で「ナチ運動や第三帝国」の評価を試みる、といった狙いであるようだ。 -
2008年7月
-
ナチスドイツが行ったことについて書いた本。
面白いのは、ナチスに関してはすべてヒトラーが悪いという言説が主流であるのに対して本書ではナチズムの象徴としてしか位置づけられていないところである。
またユダヤ人の迫害はナチス党結成時から行われたものの、ホロコーストはユダヤ人のドイツからの追放が不可能だと分かってからであるという部分である。
本書に貫かれている論点は、ナチスドイツはヒトラーといういわばカリスマに引っ張られた特殊な社会状況ではなく、現実我々の生活している社会でも十分に起こり得るということである。
今後はこの点に十分に注意しておきたい。
著者プロフィール
山本秀行の作品
本棚登録 :
感想 :

探してみます
探してみます