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- Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634347700
感想・レビュー・書評
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なかなか、図版なしの解説の部分は、字面ばかり追って理解しがたいものがあったり、宗教の歴史がちんぷんかんぷんだったりと、自分の無知ゆえの不理解が多かったのですが、バロック時代の絵画がなぜあんなにドラマチックなのか理由が少しわかったのは収穫。単に陰影の使い方の変化、だけじゃないんだよね。少なくとも陰影の使い方に変化が表れたってことに疑問を感じさえしなかった自分の愚鈍さたるや…。
ルネサンスから幾分年を経て…、宗教のあり方というか信仰する人にとっての宗教のたち位置が変容していき、絵画に日常を取り込んだり、二重の意味を持たせたりすることで、信仰心を鼓舞する側面を持っていたと。
そしてカラヴァッジョはただの素行不良の天才じゃなかった、っと。…いや、天才と呼ばれるだけですごいのですけど、天才の表現には革新的で野心的な目論見が隠れていたのだということがわかって良かった。絵はただうまければ後世に残るわけじゃなくて、時代の中においてどのようなたち位置にあったのかを、ちゃんと考えなきゃならんなぁ。
さて。わたし、初めてスマホから文を投稿してみました。
パソでようやく考えながら文字にすることに速さやら思考回路やらが追いついてきたのですが、やはりキーボードたたくという一連の作業だけでは、考えの深まりが浅いです。いわんやスマホをや。指一本、大量の予測変換。無理っすわ…。予測不可能な思考を目指し、わたしは言葉を使いたい。
今の若い人たちのすごさを思いつつ、文字を紙に書くという原始的な手法の奥深さもわたしにはとても必要と、思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示