中国道教の展開 (世界史リブレット)

著者 :
  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (89ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634349346

作品紹介・あらすじ

中国では伝統的に儒教・仏教・道教の三教がそれぞれ独自の世界観を提示しつつ並存し、人びとはそれらを取捨選択しながら精神世界を形成してきた。このうちの道教については、知識人から異端扱いされてきたことや、経典類が一般に流通しづらかったこと、あるいは文化大革命で徹底破壊されたことなどから、詳しい研究が難しい状況が続いた。しかし近年ようやくさまざまな束縛が解け、正確な理解が可能になりつつある。

感想・レビュー・書評

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  • 中国における道教思想を、その歴史的な発展の流れから概説した書。老子の思想から今日の道教までの歴史の中で、「道教」なるものがどのように成立・展開していったかを紹介する。
    本書は、古代から今日までの道教の歴史を概観したものである。老子の思想から後代の諸思想の発展・結合、道教教団の誕生など、道教の発展の流れを平易に読むことが出来、非常に分かり易い内容となっている。また、本書は道教を「宗教」として捉えるのではなく「道教」という語が歴史の中で何を意味してきたかに注目している。中国文化の様々な部分と関連し結びついている道教は、西洋的な「宗教(religion)」という語に必ずしも当て嵌められず、またその外延や総体的な分類も定めにくい。それを指摘した上で著者は、中国の歴史の中で何が「道教」とされてきたのかを追い、そこから一つの「道教」史を解説するのである。
    本書は比較的最新の研究の成果も取り入れているので、道教について知りたいという初学者にお勧めである。

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