メキシコ革命 (世界史リブレット 122)

  • 山川出版社 (2008年6月1日発売)
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本 ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784634349605

感想・レビュー・書評

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  • おそらく、今出ている本の中でメキシコ革命を理解するのには一番の良本ではないかと思います。ディアス独裁政権の打倒から始まったメキシコ革命の流れがリブレットという形式の性格に合わせて簡潔にまとめられています。著者はメキシコ革命を、マデロの蜂起した1910年からディアス亡命の1911年までの第一段階、ディアス追放からマデロ暗殺にいたる1913年までの第二段階、ウエルタ将軍率いる反革命政権が行われた1914年までの第三段階、ウエルタ失脚後の内乱状態からカランサがほぼメキシコを支配下においた1915年までの第四段階、そして1917年憲法を制定しカランサが暗殺される1920年までの第五段階に分けます。こうすることにより複雑なメキシコ革命(それだけ数々の英雄が活躍する時代)がとたんに見やすくなります。メキシコについてもっと知りたい人、近現代史をもう一段階詳しく知りたい人にはお薦めの本です。

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著者プロフィール

中央大学名誉教授。日本ラテンアメリカ学会理事長(1998~2000)。テキサス大学Ph.D.(歴史学)。東京大学博士(学術)。ラテンアメリカ近現代史専攻。主な編著書に『ベリーズを知るための60章』(編著、明石書店、2024年)、『メキシコ2018~19年――新自由主義体制の変革に挑む政権の成立』(新評論、2020年)、『現代メキシコを知るための70章【第2版】』(編著、明石書店、2019年)、『パナマを知るための70章』(編著、明石書店、2018年)。『カリブ海世界を知るための70章』(編著、明石書店、2017年)、『コスタリカを知るための60章』(編著、明石書店、2016年)、『ラテンアメリカ 21世紀の社会と女性』(編著、新評論、2015年)。『メキシコ革命とカトリック教会――近代国家形成過程における国家と宗教の対立と宥和』(中央大学出版部、2009年)、『メキシコ革命』(山川出版社、2008年)、『改訂新版 ラテンアメリカ研究への招待』(共編著、新評論、2005年)、『メキシコの歴史』(新評論、2002年)、『改訂新版 概説ラテンアメリカ史』(新評論、2001年)ほか。

「2025年 『ドミニカ共和国を知るための60章【第2版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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