マンスール―イスラーム帝国の創建者 (世界史リブレット人)

著者 :
  • 山川出版社
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634350205

作品紹介・あらすじ

アッバース朝の実質的な建国者であるカリフ・マンスールは、ティグリス河畔に新都バグダードを造営し、東西6000kmにもおよぶ巨大なイスラーム帝国の基盤を築き上げた。我が国では知られていない偉大な帝王の生涯を、アラビア語の年代記に残された無数の逸話をもとによみがえらせる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/543979

  • アッバース朝第2代カリフの簡単な概説書である。

    自らの地位を脅かす勢力には容赦せず、地位を確立した後は中央集権化を推進して支配を盤石なものにした、非情な支配者としての側面が強調される一方、
    計画された国際都市バグダードの建設や、マワーリーへの寛容政策・政権への積極登用の結果、改宗者が激増したり、域内でネストリウス派が隆盛を誇った事、学問などを保護した事など、優れた為政者としての側面も併せ持ち、非常にバランスのとれた統治者であったように思える。

    紙幅の関係であくまで事跡を簡潔に述べるにとどまり、マンスール本人の人となりが浮かび上がってくる・・・と言うほどの文章にはなっていないが、何せマンスールにのみ焦点を当てた本自体が貴重。

  • アッバース朝の二代目カリフ。実質的な創建者。アブー・ムスリム粛正の断をくだせなかったサッファーフに吐き捨てた「神かけて、朝餉に奴を喰らわねば、お前が夕餉に成りはてるぞ!」。/アブー・ムスリムの最期。「カリフよ、私を生かしておくべきです! 私を殺したら、誰があなたを敵の刃から護るというのです!」「ふざけるな、貴様より恐ろしい敵がどこにいる!」/「一人目は、優れた裁定をくだすことのできる法官だ。二人目は、弱気を助け強きをくじく警察長官だ。三人目は、農民を困らせない公正な徴税官だ。四人目は…」「彼らについて信頼できる情報を書き送ってくる駅逓局長だ」/政敵を容赦なく粛正して子孫の権力基盤を固めたこと、莫大な金額を費やして巨大な新都を建設したこと、異民族出身のマワーリーを登用してアラブの既得権益を排除したこと。/統治ぶりをひとことであらわすとすると「恐怖」、という語が確かにふさわしい威厳、厳しさ。上記のエピソードにもよくあらわれている。短いエピソードのなかから、アブー・ムスリムについてもっと知りたいと思った。

全3件中 1 - 3件を表示

高野太輔の作品

ツイートする
×