儒教の歴史 (宗教の世界史)

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634431355

感想・レビュー・書評

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  • 孔子を敬う気持ちが高じて、やや難解な本書を購入した。儒教の歴史的変遷を辿る中で、儒教の教義を浮き彫りにしようというスタンスで、その精査対象は、儒教でイメージされる一般的なものを超えて、初めて聞くような人物や思想運動まで、馴染みが薄い主題も論じられる。従って、私も始めは辛抱強く通読していたものの、あまりに私の関心から離れて、中国の思想動向の細部などが論じられるので、適当に読み飛ばして、日本の思想界に近しいトピックに絞って読んだ。とはいえ、文章表記について言えば、著者の読書家たる面目が躍如で、読みやすい文章である。やや朱熹を攻撃する向きがあり、私もそうした一派がいることを承知していて、私自身も論語の原典に帰る伊藤仁斎に近い考え方をしている。ともあれ、儒教の思想動向を知る上で参考にできる書物であろう。

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著者プロフィール

1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。中国思想史。『儒教の歴史』(山川出版社、2017年)、『近代日本の陽明学』(講談社、2006年)、『宋学の形成と展開』(創文社、1999年)、『中国近世における礼の言説』(東京大学出版会、1996年)、『中国思想史』(共著、東京大学出版会、2007年)、ほか。

「2021年 『東アジアの尊厳概念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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