石造物が語る中世職能集団 (日本史リブレット 29)

著者 :
  • 山川出版社
3.86
  • (2)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634542907

作品紹介・あらすじ

平安時代末期、平家の南都焼討ちによって東大寺などの大寺は灰燼に帰しました。その復興のため中国から渡来した石工の子孫は「伊」姓を名乗り、大和を中心に多くの優れた石造物を残しました。また、その分流は「大蔵」姓を称し、鎌倉や箱根に活躍の場を見出しました。本書では、彼らの活躍ぶりをその作品と共に見ていこうと思います。最初に中国から石工を招致したのが、東大寺大勧進の重源であったように、一流の石工が活躍する背後には常にその時代を代表する高僧がいました。本書では、石造物を通じて垣間見ることができる、当時の仏教社会の一端にも触れてみたいと思います。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 奈良は、石造物がとても多いような気がする。よく見ると鎌倉みたいだ、と思っていたが、鎌倉をはじめ様々な土地へ奈良の石工集団が招かれて色々作っていた時期もあったということをこの本を読んで理解した。
    石造物に対する理解があれば、風景が違って見える。この本はとても良い入門書である。薄いので携帯にも向いている。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1961年生まれ。奈良大学文学部卒業。博士(文学)専攻:日本中世考古学現職:大和郡山市教育委員会 主任主要著書『石造物が語る中世職能集団』山川出版日本史リブレット29、2006『中世石造物の研究―石工・民衆・聖―』日本史史料研究会研究選書2、2008『寧波と宋風石造文化』(編著)東アジア海域叢書10、汲古書院、2012『日本石造物辞典』(編著)吉川弘文館、2012『歴史のなかの石造物』吉川弘文館、2015

「2015年 『石塔造立』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山川均の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×