東条英機: 太平洋戦争を始めた軍人宰相 (日本史リブレット人 100)

著者 :
  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (91ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634549005

作品紹介・あらすじ

東条英機は、一個の人間としては美点もありましょうが、少なくとも首相としてはいいところがありません。なにしろ気が遠くなるような犠牲と被害を出した大戦争を始めた張本人なのですから。しかも彼を生み出し、彼を活躍させた戦前・戦中の日本の政治も問題だらけ。それだけに執筆も気が重かった。だが、だからこそ、同じ失敗をしないようにという意味で、こうした本が書かれる必要もあるのでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 彼にとっての最大の悲劇は、望まずべくして首相の地位に就いてしまったこと。

    日本にとって最大の不幸は、当時他に首相の適任者が見当たらなかったこと。

    “一番マシ”な人物に日本の政治・外交を任せた結果が敗戦だった。

    もちろん、歴史の結末を知ってる身からすれば、色々と注文をつけることはできる。

    しかし、もし当事者の立場に立たされたなら、一体何ができるのだろう?

    現代でも、政治家に対していろんな人がいろんなことを言う。

    しかし、実際に自分がその立場に立った時、何ができるのだろう?

    歴史を学ぶことに一体何の意味があるのだろうか、などと考えてしまった。

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著者プロフィール

古川隆久

1962(昭和37)年東京生まれ。1985(昭和61)年東京大学文学部国史学専修課程卒業、1992(平成4)年東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程修了(博士(文学))。広島大学専任講師、横浜市立大学助教授などをへて、日本大学文理学部教授。専攻は日本近現代史。著書に『昭和戦中期の総合国策機関』(吉川弘文館 1992年)、『皇紀・万博・オリンピック』(中公新書 1998年)、『戦時議会』(吉川弘文館 2001年)、『戦時下の日本映画』(同上 2003年)、『政治家の生き方』(文春新書 2004年)、『昭和戦中期の議会と行政』(吉川弘文館2005年)、『昭和戦後史』上・中・下(講談社 2006年)、『あるエリート官僚の昭和秘史』(芙蓉書房出版 2006年)、『大正天皇』(吉川弘文館 近刊)などがある。

「2020年 『建国神話の社会史 虚偽と史実の境界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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