北海道の宗教と信仰

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  • 山川出版社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634590663

作品紹介・あらすじ

北海道は「宗教の博物館」。先住のアイヌ民族と和人が共存する北海道に、どのように宗教が根づき、それがどう信仰されてきたのか。北海道民の「心の軌跡」。

感想・レビュー・書評

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  • 以前店頭で衝動買いしたものだが、はずれだった。
    北海道に変容しながら現在伝わっている信仰についての、民俗学的記述が読みたかったのに、これは全然そうでなく、松前藩とか、日持とか、とにかく歴史的記述ばかりだった。そして、そうやって古い時代に道南に伝わった宗教ばかりえがいており、現檜山管内の乙部町の神社なんかもとりあげて詳述している。
    「無形・有形を問わず、その心の共有財産を、後世にもしっかりと伝え残していかなければならない」
    などとかっこつけて言っているが、早い話、乙部がいわゆる「田舎」だから残っているというだけで、だから田舎は田舎のままにして、過疎化してもいいからそのまんま残しなさい、などという話はとおらない。
    だいたい、この本が通用するのは道南の一部に限られている。
    全道的に、近世から近代?にかけて、全国のあちこちから入植されてきているのであり、かなりバラエティに富んだ出自が混ざり合っているのが、北海道の現在である。
    そして、北海道化する過程で、宗教的なもの・冠婚葬祭的な習慣が、シンプルになったり、変形されたりして、こんにちまで続いている。そのへんの民俗誌的な探究を、読みたかったのだが。。

  • 北海道の宗教史が地域の独自性と絡めて論じられている。
    自分の研究のためにもなったように思う。
    対象時代は広く近世だけでなく、近代まで含まれ、仏教・神道・キリスト教から民間信仰まで多彩に扱っている。

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著者プロフィール

1946年秋田生まれ。1975年北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。
専攻、日本中世仏教史。現在、北海道教育大学教授・北海道教育大学付属函館小学校校長を兼任。文学博士。
著書に、『日蓮と「立正安国論」』(評論社)、『中世国家の宗教構造』『中世仏教と鎌倉幕府』(吉川弘文館)アイヌと「日本」−民族と宗教の北方史−』(山川出版社)など。

「2002年 『生と死の日本思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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