『吾妻鏡』の時代

  • 山川出版社 (2024年12月24日発売)
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本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784634591462

作品紹介・あらすじ

中世武家の象徴『吾妻鏡』への誘い!
『吾妻鏡』とその周辺を耕した、記憶と記録へのアプローチのための必読書。
鎌倉時代の基本史料『吾妻鏡』を、多様なテーマで掘り下げた1冊。安田元久先生没後「三十年祭」を期しての刊行。
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〈目次〉
はしがき 〔関幸彦〕
歴史家安田元久と日本中世史 ―史学史上の足跡―
八田知家、その剛毅な御家人の生き方 〔伊藤一美〕
鎌倉甘縄・長谷の風景 ―大仏殿・長谷寺の創建に関連して― 〔岡田清一〕
奥州合戦と『吾妻鏡』 ―日付の書かれた旗と弓袋から― 〔川島優美子〕
鎌倉幕府の「政所」について ―『吾妻鏡』の記述を通して― 〔菊池紳一〕
北条経時に関する一考察 〔久保田和彦〕
武士(ものヽふ)たちの残像 〔小島つとむ〕
『吾妻鏡』にみる対自然観と人心 ―気候変動と鎌倉と― 〔小林健彦〕
「吾妻鏡」を求めた戦国武将たち 〔酒入陽子〕
『吾妻鏡』にみる運慶 〔下山忍〕
吾妻鏡研究の最前線 〔高橋秀樹〕
あとがき 〔関幸彦〕

感想・レビュー・書評

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  • 1. 研究の背景と目的
    - 本書は、武士・武士団に関する研究を通じて、日本中世史の成り立ちや変遷を考察することを目的としている。
    - 特に、源義朝の動きを中心に関東武士団の形成過程を分析し、封建制の成立に与えた影響を探る。

    2. 研究者の経歴
    - 研究者は1950年代から1960年代にかけて、社会経済史研究の潮流の中で中世史に関する論文を発表し、学位を取得した。
    - 研究者は、北海道大学や学習院大学において、武士発生史や封建制に関する研究を続け、多くの著作を残している。

    3. 武士団の成立
    - 武士団は、戦国時代において重要な社会的・政治的役割を果たし、地方権力を形成していった。
    - 武士団の成立過程には、土地の支配権や地頭制度の発展が密接に関連している。

    4. 封建制とその研究
    - 封建制に関する研究は、日本の歴史学において重要なテーマであり、多くの研究者が様々な視点からアプローチしている。
    - 研究者は、「初期封建制の構成」や「日本封建制成立の諸前提」という著作を通じて、封建制の成り立ちやその特徴を明らかにしている。

    5. 中世史の研究の発展
    - 中世史の研究は、安田元久を中心とする研究者たちによって、横断的な観点から進展を遂げた。
    - 研究者たちは、文献研究や考古学的手法を駆使して、武士団の活動や社会構造の変化を明らかにしている。

    6. 重要な研究成果
    - 研究者は、「御家人制研究会」などの組織を通じて、同時代の研究者たちとの連携を強化し、研究の幅を広げてきた。
    - 研究成果は、武士団の社会的役割や地方支配の構造を理解する上で不可欠な資料となっている。

    7. 結論
    - 本書は、武士団と封建制の成立に関する包括的な研究を提供しており、今後の日本中世史の研究においても重要な基礎資料となる。
    - 武士団の形成とその社会的影響を理解することは、日本の歴史的文脈を把握するために欠かせない要素である。

  • 運慶のところは興味深く読めた。
    しかし、吾妻鏡自体を読んでないからイマイチピンとこないものが多かった。

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著者プロフィール

1952年生まれ。1985年、学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、日本大学文理学部教授(特任) ※2022年9月現在
【主要著書】『武士の誕生』(講談社学術文庫、2013年)、『恋する武士 闘う貴族』(山川出版社、2015年)、『敗者たちの中世争乱』(吉川弘文館、2020年)、『刀伊の入寇』(中央公論新社、2021年)

「2022年 『奥羽武士団』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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