山でバテないテクニック [ヤマケイ山学選書]

著者 :
  • 山と溪谷社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635040815

感想・レビュー・書評

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  • 山でバテないための一番の条件は、酸素を効率よく体内に摂取し体内のエネルギー源を分解しやすくするための全身持久力を上げること。持久力は、有酸素運動が最も効果的

    他にもバテないためのトレーニングとして、ストレッチやバランス感覚を鍛える、ストレスの抑制をあげている

    真新しい内容ではなかったが役に立つ

  • 歩き方やペースはもちろん、日頃のトレーニングから事前準備、栄養面までたくさん気をつけるべきことがあるんだな。自分の命に関わることだから真剣に読める。

  • 山のバテの要因を体系的に紹介し、バテないための方策を栄養学とトレーニングの視点で解説。また、登山中でバテない25のテクニックを紹介。分かりやすい。好著。

  • 一般的なことばかりで発見はないのだが、身にしみた。

  • 登山中のバテをどのようにして防止できるかを多様な観点から説明している。例えば、食事、睡眠、精神的疲れなどである。
    それほど新しいことは書いてあるように思えなかったが、参考にはなった。
    なお、ストレッチや体操の項目は動きの種類が多すぎて、実用的ではないと感じた。

  • ちょっと古い本ではあるが、今でも十分に役立つ。

    バテを例示し、メカニズムを解き明かす。バテとはエネルギー源の不足で、有酸素系エネルギーと、乳酸を生む無酸素系エネルギーがある。
    体力は行動体力と防衛体力から成る。両方を鍛える必要がある。
    栄養学、トレーニング方法、バテを防ぐ具体的なテクニックが示される。

  • 日本の山でトラブルが多いのは、

    ・人が住んでいるすぐ近くに山がある
    ・特別な入山料や手続が不要

    という、世界的に見るとけっして当たり前ではない恵まれた環境によるところが大きい。世界で一番多く死者を出しているのは谷川岳で、800名近くが亡くなっている。これはエベレストを含む8000m峰14座全ての死者の合計よりも多い。

    自分のように命を懸ける意志もその理由もない普通の人間がスポーツとして山に登るようになってから、おそらく100年経ったかどうかだ。先人たちの命を賭したルート開拓・保守や、登山用具(ウェア含む)の格段の進歩によって万人に開かれた山に対する時、先述のように地理的・社会的に恵まれた環境にある日本の場合は特に、登る側の知識や意識を高く持つ必要があるのだと思う。

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    というわけで読み始めようと思ったヤマケイ山学選書の最初の1冊。分量的にも内容的にも、山と自分を繋ぐ回路を育てていくとっかかりとしては最適だと思います。

  • 山登りは楽しい。けだし、思いのほか疲れるもの、ということは経験上分かった。じゃ、どうしたら疲れを最少に抑えられるか。初心者に分かりやすくポケットサイズにまとめられた一冊。
    はじめに登山中に起こり得る「バテ」のケース紹介、次に「バテ」のメカニズム、「バテ」を防ぐための栄養学とトレーニング(日常生活レベルでの知識)、最後にじっさい山で「バテ」ないためのテクニック、という構成。
    更に専門的に知りたい方は他書をあたられたほうがよいが、登山をはじめたばかりの入門者が、経験を積む最中で読むにはうってつけの一冊。
    読後、いきあたりばったりの登山ではなく、知識をつけて自分と山と付き合うような登山をしたいと思った。

  • キリマンジャロに一緒に登った友からもらった。取り立てて目新しことが書いてあるわけではないが、勉強になる。

  • やっぱり筋トレは大事なんですね。でも、ストイックでなかなか長続きしません。日常生活の中で継続的にできるちょっとしたトレーニングを続けていこうと思います。

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著者プロフィール

1961年埼玉県生まれ。ノンフィクションライター。長野県山岳遭難防止アドバイザー。山岳遭難や登山技術の記事を、山岳雑誌「山と溪谷」「岳人」などで発表する一方、自然、沖縄、人物などをテーマに執筆活動を続けている。おもな著書に『ドキュメント 生還』『ドキュメント 道迷い遭難』『野外毒本』『人を襲うクマ』(以上、山と溪谷社)、『山の遭難――あなたの山登りは大丈夫か』(平凡社新書)、『山はおそろしい――必ず生きて帰る! 事故から学ぶ山岳遭難』(幻冬舎新書)などがある。

「2023年 『山のリスクとどう向き合うか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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