- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635040839
感想・レビュー・書評
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実在の人たちの様子にスポットを当てていて、読みやすい。斜面の下り方、原っぱ逆じゃんよーと思ったり。
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ヤマケイ山学選書の一冊。
現代のマタギたちへの取材に基づき、われわれの山歩きの参考になる点はないか探ろうという本である。
マタギは山を知っている。
マタギは無駄を嫌う。
マタギは自然を敬う。
マタギは必要なものしか欲しがらない。
例えば舞茸を見つけた時、マタギは2割残して翌年また生えるようにしておくという。だが商業のヤカラは全部取ってしまう、下手をするとマタギが残した2割も持って行ってしまうという。
現代の“開発”は、自然をまったく顧みずに行われる。結果鉄砲水や崖崩れが起き、植生が変わり、野生の動植物が駆逐される。「山がだめになった」という。
ブナなどの原生林は、なぜか夏は涼しく冬暖かいそうだ。杉などの植樹林は下生えもなく、貯水力もなく、冬はさむざむとするという。数百年・数千年の蓄積と、わずか数十年ほどで目先の成果を求めた結果の、大いなる違いを感じる。
商業主義は無駄を行う。
頭デッカチに自然は分からない。
現代人の欲には際限がない。
「登山技術」を超えて、考えさせられる本である。 -
マタギの登山は、シンプルかつ効率的。長年培った知恵で狩りをする。マタギは廃れども、登山者にも参考になること多し。
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【登山関連書】
『マタギ』と呼ばれる東北地方の熊猟師さんの登山技術や知恵を学んで、山登りに生かそうじゃないかという一冊。
山で、しかも熊を相手に生きる男の技術や知恵はスゴイけど、すごすぎてあまり参考にはならない(笑)。
家族には「下山予定日を3日過ぎたくらいじゃ心配するな。10日過ぎたら知り合いのマタギに頼んで探してもらえ。」と言ってあるそう。
冬、雪囲いを作り、雪の上に杉の枝を敷き詰めただけで、セーターにヤッケという軽装で眠ることができるとか。
普通の登山者だったら死ぬわ、ってエピソードがてんこもりで、参考にはならないけど読み物としては面白かった。 -
伸縮性のクライミングパンツ
ポリプロピレンやクロロファイバーなどの化繊系とウール系の上下セットの下着
行動中は化繊系、山小屋についたらウール系に着替える
7ツ道具 ナガサ=ナイフ、マッチ3つ、農業用ビニール、飯盒、細引き5m、長靴、オニギリ3個
雨の地面を掘るとかわいた地面が出てくる
木の置き方は井桁よりも平行に
熊の胆
干ししいたけを水で戻した汁で熱冷ましに
熊は最初に投げられたものを負う、ものを投げながら逃げる
下りに弱い、登りは早い
3大危険熊 子連れの熊、手負いの熊、秋の発情期を迎えた雌熊
蜂は、体を小さくして通り過ぎるのを待つ
黒を追いかけるので白っぽい服
首をタオルなどで守る
雪崩は大きな木に捕まる
きりの時は歩きまわらず待つ
回りをよく見て行動、岩や木を反対側からも見る
マメができたら、早めに潰して消毒
マタギツアー あじがさわ白神山地ガイド倶楽部、白神マタギ舎、マタギ学校 -
山や自然を大切に(^-^)/
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題名ほどのノウハウがあるとも思えず、がっかりした1冊。
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マタギの技術に興味を引かれて読んだが、もうひとつ突込みが足りない気がした。