- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635047401
作品紹介・あらすじ
1975年5月16日午後12時35分。エベレスト日本女子登山隊の副隊長・田部井淳子は、世界最高峰に女性として初めての足跡を記した。「白い山」にあこがれて山岳会の扉をたたき、憑かれたように週末ごとの山行を重ねた青春時代から、結婚し、母となってからも夢を追い続け、8848メートルの頂を極めるまでの半生を綴った初の著作。
感想・レビュー・書評
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「淳子のてっぺん」同様、彼女の山への情熱と強い意志にあふれている。家族の支えがあるから好きなことができる。安心感がなかったら自分だって好きなことは頓挫する。
改めて彼女が辿った道の険しさを知る。
山は専門的知識、スキル、体力、気力がないと登れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
植村直己さんの本を読んだら、田部井さんのものも読みたいでしょう!
ということで読みました。
お金もなく、女性の団体ならではのどろどろした感情なんかも伝わってきて、ヒーロー的なものというよりはリアリティ溢れる本でした。
それにしても、やっぱりこういうものを目指す人の精神力は半端ない!
テレビで見る穏やか~な感じと裏腹な、真っ赤にたぎる情熱がびしびし伝わります。
身近に居たら大変なので、遠くで見守りたい感じ笑。 -
唯川恵さんの淳子のてっぺんの元になっただけに、内容はかなり知った状態だったけど、やはり読み応えあり。そして、奮い立つ何かがあるような気がする。つくづくあんな時代に今よりも不便で過酷であったはずのことを成し遂げていくことに、信じられなさと身につまされる思いと。改めてすごい人だなぁと。
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彼女の生き方すべてに憧れる。支えた家族たちも。
まだ女性は家庭にいるべきの考えが根強かった時代に、登山遠征で数ヶ月家を空けた女房に「次は8000m峰を目指せ」と言ってくれる夫の豪傑な愛。アルパインでなく極地法を用いる登山では、人間関係が渦巻くんだな。 -
この本を下敷きとした唯川恵さんの「淳子のてっぺん」を先に読んでいるので、新鮮な気持ちでエピソードを味わうことができなかったのが残念でなりません。
しかし、この本では、「淳子のてっぺん」では味わうことができなかった凄味を感じることができました。
そこは実際に体験したご本人が語っている差なのでしょう。
講演会で構わないから一度お話を伺ってみたかったな。 -
故田部井淳子のエベレスト登頂へ成功するまでの半生記。
登山家として成長していき、その集大成のような形でエベレストに登ったわけだが、その過程には葛藤や衝突などいろいろな障害があったのだなぁ。
田部井さんには及びもないけれど、せめて強くありたい。そう思ったりもする。 -
日本人女性初のエベレスト登頂までの物語。
その後、七大陸最高峰登頂を果たすなど、女性登山家としての先駆け的な田部井さんの半生。
仕事と育児と登山と、自分も忙しいと言い訳をしていることに反省です。 -
この人の行動力に圧倒される。でも同じくらい旦那さんの勇気、やり遂げる力にあっぱれ!
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心にはあったが、読んでなかったので購入して読みました。
感想、、、うーんやっぱり女ってどこに行ってもモメごとはおんなじか(笑)です。 -
#8 田部井さんが目的でなかった講演会でたまたま講演を聞きましたが、よく功績も知らずただこの人はスゴイ!と感銘しました。
この本を読んで更に感動、まったく意志の人です。
自分とはレベルが違いすぎますが、山に対する思いや気持ちの描写にとても共感でき涙しました。