山の仕事、山の暮らし (ヤマケイ文庫)

著者 :
  • 山と渓谷社
4.09
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本棚登録 : 173
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635047487

作品紹介・あらすじ

人跡まれな山域での登山を通じて、独自の視点で「山」を表現してきた高桑信一氏が、十年以上もの歳月を費やして、ゼンマイ採り、山椒魚採り、猟師、蜂飼い、漆掻きなど、山で生きる十九人の姿を活写し、登山の域を超えた書き手となる端緒となった代表作。狩猟はじめ山村文化が注目される現在、本書は新たな光彩を放つ。二〇〇二年に刊行された単行本を文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は月刊釣り人別冊『渓流』1993年から2002年「山に生きる」のタイトルで連載されたもの。
    「山とひとは永遠ではない。山に精神の支えを求め、山から生活の糧を得て暮らすひとびとを描きたい」
    そんな思いで著者が出会ってきたひとびとは、魅力的な人ばかりだ。
    その暮らしを訪ねたかった。お会いしたかった。できることなら教えを請いたかった。
    ここに描かれたのは20の山の仕事と暮らしだが、日本全土から失われたものの多さを思うと言葉もでない。
    著者は「いつかは知らず、科学の最先端を希求するひとびとが増えるにつれて、二極分化のように原生の森を生活の糧として見直さなければならない時代が必ず来ると信じている」という。
    それまで山をそのまま引き渡さなければならない、と思う。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    人跡まれな山域での登山を通じて、独自の視点で「山」を表現してきた高桑信一氏が、十年以上もの歳月を費やして、ゼンマイ採り、山椒魚採り、猟師、蜂飼い、漆掻きなど、山で生きる十九人の姿を活写し、登山の域を超えた書き手となる端緒となった代表作。狩猟はじめ山村文化が注目される現在、本書は新たな光彩を放つ。二〇〇二年に刊行された単行本を文庫化。

    失われていく日本の山の原風景をありのままい捉えようとした名著です。本当に一部なんですがその断片すら失われていく山の有るべき姿。20年前程の話しから始まっているので既に鬼籍に入られているかたが沢山いると思われます。昔の生活雑貨等と同じで、だれも価値に気が付いていなかったものは、消えた事さえ誰も知らず文化は途絶えて行くのでしょう。それ自体は仕方が無い事だし、どんな時代でも多かれ少なかれそういう事は起こっているのですが、こうやって文章として残してくれることは本当に貴い。

  • 山か海か、と問われたら山と答える。山に登るわけではなく、山に詳しいわけでもないが、やはり山が好きだ。
    1990年代10年間におよび山での仕事に生きる人たちを取材したこの本は、「なんとなく好きだ」と思っている程度の山好きの私の心でさえわしづかみした。それぞれの主役たちや山の仕事の写真はいつまで見ても飽きない。

  • つり人社の雑誌「渓流」での連載が山と渓谷社から文庫化されたもの。
    山で仕事をして暮らし、生きている人々を追ったルポルタージュです。
    ゼンマイ採り、漆掻き、遭難救助、シカ撃ち、山小屋の主人…取材当時から20年を経た現在では、山での仕事はどうなっているんだろうか、と思います。里山へ下りた人たちは、今ではもっと、まちへと下りているんでしょうか。

  • タイトル通り山の仕事を生業とする人々のレポートであるが今から20年以上の昔の記事である。記事に紹介されている方々のほとんどは当時高齢者だったので多くは鬼籍でしょうか。本で紹介されている仕事は今どれくらい現存するのだろうか。。。

    本書は実はずっと昔に通しで読み終えていたのだが、今になって改めて読み返してみるとその間に自分は多くの山域を巡ってうんちくも増えており、今は紹介されている山域の様子をおおよそながら想像することができて、昔より内容をより深く理解できた気がした。

  • 2021/04/12

  • 20世紀末から21世紀はじめにかけて、消えゆく山びとの生活。
    山のくらしを理想と見る時代背景も浮かび上がる。今の視点は少し違う気がするな。

  • おもしかった、高桑さんならでわの極上のルポタージュ たぶんこの本に出てくる仕事のほとんどはいまとなってはなくなっているのだろう 時代とともに失われていくものの取り返しのつかなさは切なくなるばかりではあるが、週末の登山道では決して聞けない話が聞けた清々しい読後感です

  • 2017/9/16購入
    2018/6/13読了

  • 人跡まれな山域での登山を通じて、独自の視点で「山」を表現してきた高桑信一氏が、十年以上もの歳月を費やして、ゼンマイ採り、山椒魚採り、猟師、蜂飼い、漆掻きなど、山で生きる十九人の姿を活写し、登山の域を超えた書き手となる端緒となった代表作。狩猟はじめ山村文化が注目される現在、本書は新たな光彩を放つ。二〇〇二年に刊行された単行本を文庫化。
    内容
    1只見のゼンマイ取り
    2南会津の峠の茶屋
    3川内の山中、たったひとりの町内会長
    4檜枝岐の山椒魚採り
    5足尾・奈良のシカ撃ち
    6只見奥山、夫婦径
    7奥利根の山守り
    8会津奥山の蜂飼い
    9仙人池ヒュッテの女主人
    10檜枝岐の雪が極めたワカン作り
    11越後山中に白炭を焼く暮らし
    12谷川岳・遭難救助に捧げた半生
    13尾瀬・冬物語
    14森のひとの、夢を育むヒメサユリの花
    15岩手・浄法寺町の漆掻き
    16朝日・飯豊の山々とともに生きる
    17西上州、猟ひと筋の人生
    18さすらいの果てに黒部に環る
    19秩父の天然水に魅せられた半生

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