山の眼玉 (ヤマケイ文庫)

著者 :
  • 山と渓谷社
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本棚登録 : 54
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635047593

作品紹介・あらすじ

畦地梅太郎の郷里である愛媛の山々や奥秩父、北アルプスなどの山行を綴った47編におよぶ紀行随想集。文章に合わせて随所に挿絵が入り、絵本としても楽しい画文集。巻頭に代表的な「山男シリーズ」など、カラー16ページで口絵を組み、独特の畦地ワールドを再現している。

感想・レビュー・書評

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  • 「山男シリーズ」等の版画作品で知られる、畦地梅太郎さんの山行を綴ったエッセイ集。
    いつか行きたいあこがれの山小屋・燕山荘に畦地さんの版画が飾られていると知って、手に取ってみました。

    文章は素朴で、少し言葉が足りないように感じるところもあるけれど、それがとても味わい深いのです。
    もともと1957年に発行された本とのことなので、エッセイからは、山道は今ほど整備はされておらず、山小屋も風雨をしのぐ屋根を提供する場所であり、今とは随分違うという印象を受けました。
    添えられた挿絵も飾り気がなく、それが畦地さんの人柄を表しているような気がします。

  • 商店街のバナーに山男の絵があったり、版画美術館でその山男の作品に触れたりして、畦地梅太郎の名を知った。
    既に故人なのだが、「アトリエ う」は白州次郎、正子夫妻の武相荘に行った際にお邪魔した。で、その際に購入した石鎚山のブックカバーは結構、気に入っていた。
    そのブックカバーを失くしたこともあり、暫く前に再訪した。ブックカバーはもうなかったので、本書を求めた。
    流石に版画を買うお金は無い。

    版画同様、飾り気のないけど、すっと入ってくる文章。十数日の縦走などという言葉もあって、山の中にいるのが普通の人なのだなと思う。荷物の重さ、雨や風の酷さ、眠れない夜、山小屋の侘しさ。山は素晴らしいなんて敢えて書いてない。だけど山にいるのがこの人には理由もなく当たり前なのだろう。
    冒頭の版画や文章に着く挿絵も相まって、山男の旅を愉しむことができた。

  • 畦地梅太郎の本を新刊として入手できる機会があるとは思っていなかった。
    やわらかい文章とステキな挿絵を堪能した。
    解説の山男シリーズ論が秀逸。

  • 2018/2/16購入

  • この方の版画を好きな人から聞いて知り、手にとる。
    本当に山が好きでいらしたんだな。

  • 1957年に発行された画文集の文庫化です。したがって、ここに書かれた山行はそれよりもさらに古い時代のお話で、戦前と思われるものも有ります。正確な山行の記録ではなく、山歩きについての文章に独特の画をつけたエッセイです。
    文体があきれるほど簡単、一見幼稚にさえ思える表現や構成ですが、独特の魅力があり、すいすいと読みました。著者の版画と何か通じるところのある文章でした。

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