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- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635047753
作品紹介・あらすじ
冬の北鎌尾根で凄絶な最期を遂げ、井上靖『氷壁』のモデルとされた松濤明。第2次RCCを創設して日本のアルピニズムを牽引した奥山章。芳田美枝子は、風雪の北鎌尾根に消えた松濤を上高地で待ち続けた女性として『氷壁』のヒロインのモデルとなり、のちに奥山章と結婚して、戦後日本のアルピニズムの発展を見つめ続けた。松濤明、奥山章のふたりのアキラの知られざる登山史の断片を往復書簡で描いた話題作。
感想・レビュー・書評
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2023/4/9購入
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岩は登ったことも、挑戦できるのではと思ったこともないけれど、同じ山を目指す者として、山を愛する人の死はとても胸がしめつけられるものがある。
うまく表せないけれど、この本に出会えてよかった。
どうしてだろうか、山自体にも魅了されるが、山に魅了された人にも惹かれてしまうのは。 -
松濤明と奥山章という二たりのアルピニストと縁を持つ山田美枝子との往復書簡の形で二たりのアルピニストを描くのは秀逸だった。
北鎌尾根とか北岳バットレス中央稜の登攀に関わった世代の本を読んできたが、あらためて日本社会がそこにもあったことを感じた。社会人山岳会もまた制約の多い世間そのものであった。
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