植物のプロが伝える おもしろくてためになる植物観察の事典 (ヤマケイ文庫)

  • 山と溪谷社
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635049856

作品紹介・あらすじ

植物学のプロフェッショナルが披露する、植物たちの知られざる姿。
植物を見る目が変わる!

博物館や植物園で働いてきた植物学の専門家が伝える知られざる植物のすがた!
「虫のオーダーメイドでできた花」
「同じ水草が姿形の異なる葉っぱをつけるワケ」
「敵を死にも至らしめる、植物の化学兵器」
「植物はなぜ毒を持つ?」
などなど、読めば植物観察がいっそう楽しくなる全83編の特別レクチャー!

読めばおどろき、身近な花や草木を見る目が変わる知識や視点が満載です。

感想・レビュー・書評

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  • フィールドを歩いていると植物を見かけるのだが、中身は全くわからず「生えているなー」ぐらいだった。すこしでも掘り下げるために読んでみた。もとは雑学事典だったのが文庫化したもの。原題のとおり観察よりも雑学が主なコンテンツ。わかりやすくて楽しく読めたが、観察スキルはあまり上がった気がしない。

  • 植物の研究に携わる人たちが様々な植物の生態を解説している。1品目につき3ページくらいで簡潔に解説されていて読みやすい。

    人間も含めた他の生物との関わりと繁殖の方法が面白い。自ら動くことができない植物が他の生物との生存競争の中で時に相手を利用・共存しながら次の世代を生産していく仕組みは、「いつからそうなったのか、そうだから生き残れたのか」等思いを巡らせると楽しい。

    そして一番したたかなのは、毒も加工して食べるようにしてしまう人間か…と思いきや
    、やはりそんな習性をも利用してしまう植物なのかもしれない。

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著者プロフィール

1943年東京生まれ。東京大学名誉教授、同総合研究博物館特招研究員。理学博士。主にヒマラヤの高山や世界各地の乾燥地帯をフィールドに植物の多様性、ならびに植物文化史の研究をする。著書に『バラの誕生 技術と文化の高貴なる結合』(中央公論新社、1997年)、『はじめての植物学 植物たちの生き残り戦略』(筑摩書房、2013年)、『牧野富太郎の植物愛』(朝日新聞出版、2023年)などがある。

「2024年 『牧野富太郎と植物研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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