ヒルは木から落ちてこない。 増補版 ぼくらのヤマビル研究記 (ヤマケイ文庫)

  • 山と渓谷社 (2024年8月19日発売)
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本 ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784635050074

作品紹介・あらすじ

進む研究、覆る定説!
子どもたちの好奇心の実戦科学の書。

2021年刊行の『ヒルは木から落ちてこない。ぼくらのヤマビル研究会』をその後の研究成果を増補してヤマケイ文庫化。

鈴鹿山脈の麓で暮らす小中学生が、自らの好奇心をもってヤマビルの研究に挑んでいます。
定説を覆すような発見や知られざるヤマビルの能力を次から次へと発見しています。
子どもたちの科学的好奇心と思考力、行動力に感嘆する一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • ヒルは山道で木の上から降ってきて首筋につき、そこで血を吸う。これは本当のことか?
    小中学生が自然の家で行っている様々なヒルの研究。
    彼らの研究によって、木から落ちているように思えるヒルが、実は足下から這い上り、首筋まで辿り着いて血を吸っていることがわかる。
    木からヒルは落ちてこない。

    本書は、そのようなヒルに関する様々な知識を更新するための本ではない。
    ヒルを研究する彼ら、ヒル研がどのようなアプローチで研究をしているか、それを記録し紹介している。
    科学に対するアプローチ方法を、彼らが編み出していく面白さが、本書のキモ。
    学校の先生、親など、子供たちに直接接する機会が多い人に、ぜひ手に取ってもらいたい。
    そして、子供たちの自由な意志による研究への糸口を、自分が関わる子供達にも提示してあげたら、それはとても面白い。

    とはいえ、本書には実際にヒル被害を減らすヒントが多く含まれる。私はさっそく本研究のバックアップもしている忌避剤メーカーの「ヒル下がりのジョニー」を購入した。
    ヒルが出てきそうなエリアに入る時は、足回りをヒル下がりのジョニーで固めて防備していきたいと思っている。

  • 子供たちによるヤマビル研究の顛末記。研究題材になっているヤマビルについて知ることが出来るのはもちろんだが、この本はどちらかというと子供の科学教育について考えさせられる本になっている気がする。このヒル研を巣立った子供たちは良い研究者になりそうだ。

  • 三重の山にはヒルがいる
    だから、夏の間には行かない
    と決めている
    そこでヒルの生態を研究している子供たちがいる
    その研究の過程を綴った本
    私もヒルは木から落ちてくると思ってたひとり
    子供たちが研究に夢中になっている姿が想像できて
    こういうものに出会える子は幸せだと思った
    先生の指導というより子供と一緒に研究するという姿勢も素敵だと思った
    でも山に登る者としてはヒルには会いたくない
    だからやっぱり夏には登れないかな

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