田んぼの生き物図鑑 増補改訂新版 (ヤマケイ情報箱)

著者 :
  • 山と渓谷社
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本棚登録 : 22
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635062862

作品紹介・あらすじ

田んぼが育む命たちを紹介。新たに植物の種類を大幅に増やし、最新の知見を盛り込んだ新版。

感想・レビュー・書評

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  • ぼくが育った街の外れにはかつて広々とした田んぼが広がっていて、そこには突っつくとガオーと威嚇するアメリカザリガニとか、小石みたいなタニシとか、えっと思うほどでかいウシガエルとか、そういう連中が泥にまみれて暮らしていた。湿った土の臭いとか、ヌルヌルした泥が裸足の指の間からニュルッとする感覚とか、そういうものを今も覚えている。

    幼稚園の卒業アルバム(そういうものがあればだが)を見ているような気分になった。ヘビ、かえる、ザリガニ、貝、鳥や小魚、ミミズや雑草。会ったことがないものも、ああこいつこいつ、と思う連中も。これ、アメリカセンダンソウって名前なのか、と初めて名前を知った知り合いも。懐かしいな。
    冒頭、田んぼの成り立ちの紹介から始まるのもいい感じ。

    町外れの田んぼの一帯はある日突然(とぼくは感じた)埋め立てられて真っ平らな造成地に変わってしまった。田んぼを見下ろす高台の線路の脇に立って、しばらく呆然としていたことを覚えている。造成地はほどなく碁盤の目のように仕切られて、建売の家が建っていった。それからしばらくしてぼくの一家は海沿いの埋立地の新興住宅地に引っ越し、田んぼとは縁がなくなった。

    こいつらにまた会いたいな。

  • 人の手によって管理される田んぼだが、そこには多くの種類の生き物が住んでいる。田んぼに生息する生き物に限定して紹介している。

  • 日本に古来からいたにもかかわらず、都心では出会うことのない虫や植物。たまに見かけると嬉しい。この充実度でこの値段はコスパ高い。子供を低山域のキャンプに連れて行くファミリーとか必携じゃないかな。

  • 植物から生き物まで、田んぼに関係のある色々な生き物たち。
    野生の王国にようこそ、といった感じです。
    <クッキー>

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著者プロフィール

1962年東京生まれ。東海大学海洋学部水産学科卒業。淡水世界をフィールドとし、そこに生息する生き物とそれらを取り巻く環境の撮影をライフワークとする。1999年、和歌山に移住。写真集や図鑑、写真絵本などの創作活動を続けている。テレビ番組の制作・出演も多く、環境学習会、講演などの活動もしている。
主な著書に『大山椒魚』(ビブロス)『水のコレクション』(フレーベル館)『田んぼの生き物図鑑』(山と渓谷社)『新人諸君! 弱い雄の戦略に学べ!』(プレジデント社)

「2017年 『水のこと 水の国、わかやま。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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