私の顔はどうしてこうなのか 骨から読み解く日本人のルーツ

著者 :
  • 山と渓谷社
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感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635130134

感想・レビュー・書評

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  • こうして私たちは「顔」をもったから、なぜアジア人がベビーフェイスなのかなど、わかりやすく紹介。カラーではないですが、字体もフォントも大きく読みやすかったです。赤ちゃんをかわいいと思うわけなど、「育児をしたい」遺伝子など紹介。日本人のルーツもまだまだ探す旅はつづく。違っていることの重要性を書いてくれていたのがよかったです、「違い」に善悪もない。
    「差別や戦争が生じる主なきっかけとなるのが、「違い」です。しかし、すでに紹介したように、私たちホモ・サピエンスの姿かたち・顔かたちは、さまざまな環境に適応することによって必然的につくられてきた、つまりは、良し悪しや優劣といった価値観とは無関係に、ただ単に自然の淘汰の過程を経て形成されてきた可能性が高いことがわかっています。このことは、生物学的な外見の違いによって差別することがいかに無意味か、ということを示す証拠でもあります。」「集団の生物学的な違いによる「区別」と社会における「差別」はしっかり分けなければいけない。」[本文より]
    本当にそうですね。

  • 人類の進化に関する本で、読みやすい本ではあるのだけれど、何だか違和感がある本でした。
    今振り返ると、「先に結論ありき」で書かれていることに違和感があったような気がします。

    おそらく、とても熱心な研究者で、知識欲も旺盛な方だと思うのですが、論の進め方が我田引水というか、著者の考えにとって都合のよい題材を集めているように見えますし、ある種、排他的な姿勢を感じました。

    著者の年齢の影響なのか、もともとの気質のせいなのかはわかりませんが、書かれている内容そのものは、納得性のあるものもあるので、ちょっと残念な印象。

  • 頭蓋骨の特徴(計測)によってアジア人や日本人のルーツを考えると言うもの。縄文人と弥生人では、やはり異なることが分かったし、縄文人後·晩期の集団に近かったのは、それよりも1万年ほど古いオーストラリアで見つかった頭蓋骨だと分かったことから、縄文人のルーツも候補が広がってきているようだ。
    そのようなルーツの考察だけではなく、なぜ動物の眼や口は前にあるのか、猿や人の眼はなぜ顔の横にはないのか、アジア人の顔の特徴はどう形成されてきたのか。興味をそそる内容もあって面白い。

  • ふむ

  • 難しいことがらを分かりやすく説明してくれていて面白かった。
    各章ごとにまとめがついているのも良かった。

  • とても丁寧で明快な説明で、しかもおもしろい。

  • 【書誌情報】
    著者 溝口 優司  形質人類学
     〈https://researchmap.jp/read0179585
    発売日 2021.02.15発売
    価格 本体1,300円+税
    品種 書籍
    商品ID 2820130130
    ISBN 9784635130134
    ページ数 192
    判型 四六判 

    人類の顔の多様性の謎を解く。
    親や兄弟と、あなたの顔はなぜ違うのか。
    あなたの顔がそういう顔になっているのは偶然ではなく、ある理由があってそうなっている。

    私たちホモ・サピエンスの顔かたちがいかに環境によって左右されながら形成されてきたのか、その形成の歴史をたどるサイエンスノンフィクション。
    https://www.yamakei.co.jp/products/2820130130.html

    【目次】

    1章 こうして私たちは「顔」をもった
    なぜ私たちの顔や体は左右対称なのか
    外見は左右対称なのに中身は非対称の理由
    口、目・鼻、そして耳の出現
    サルが「サルの顔」になったのは

    2章 アジア人はなぜベビーフェイスなのか
    サルからヒトへ、進化の旅
    猿人、原人、新人と顔はどう変わったのか
    極寒の北アジアに住む人々の平坦な顔
    北欧人はなぜ鼻が高いのか 寒冷地適応の方法としての「幼形成熟」

    3章 赤ちゃんをかわいいと思うわけ
    子どもから大人へ、顔かたちはどう変わる?
    赤ちゃんの顔かたちと「育児をしたい」遺伝子
    生後数日で母親の顔が好きになる

    4章 ホモ・サピエンスの顔かたちの多様性
    人類は皆「サル目・ヒト科・ヒト属・ヒト種」
    男女の顔かたちの違い
    顔かたちの地域間の違い
    長い頭から丸い頭へ
    頭の形を決めるのは何か
    頭の形は生まれ持って決まっているのか
    頭の骨と体の骨の関係
    噛む力と頭の形
    顔かたちを支配する遺伝子

    5章 顔かたちの違いは偶然にできたのか
    環境が顔かたちをつくる
    環境が歯の形もつくる
    顔かたちの違いには必然的な理由があるのか
    やはり顔かたちの違いは偶然ではない

    6章 日本人の顔かたちの特徴
    北アジア人と東南アジア人の顔かたち
    北中国人と南中国人の顔かたち
    朝鮮人と日本人の顔かたち 日本人の中での顔かたちの違い

    7章 日本人のルーツ
    180年以上も論じ続けられている「日本人の起源」
    日本人はどうやって日本列島にたどり着いたのか
    ホモ・サピエンス全体の中での縄文人と弥生人 縄文人の祖先を探る旅

    8章 違っていることの重要性
    「違い」に善悪も美醜もない
    生物が生物たる、最も重要な特徴とは
    生物にはさまざまなレベルがある
    自己保存にこだわる遺伝子
    愛も差別も「遺伝子の自己保存」の延長線上にある
    差別なき世界が訪れるのは、人類共通の敵が現れたときしかないのか......

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著者プロフィール

1949年、富山県生まれ。国立科学博物館人類研究部長、理学博士。1973年富山大学文理学部卒業、1976年東京大学大学院理学系研究科中退/国立科学博物館人類研究部研究官、2009年より現職

「2020年 『[新装版]アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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