山怪 弐 山人が語る不思議な話

著者 :
  • 山と渓谷社
3.25
  • (1)
  • (14)
  • (34)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 227
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635320085

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『山怪』第二弾、顕現!!山岳、怪談、民俗学…and more。領域を超えて拡散する「語り」の魔術。現在形のフィールドワーク!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 火の玉もの、何かに騙されて同じところをグルグル回る系、土葬、昔の火葬ネタ、神の宿る木、登山ネタ、神隠しネタ、遭難ネタが多くて前作ほど入り込めずパッとしなかった。今回は関東や四国の山の不思議がメインでした。

    面白いなと思ったのは不可解な現象は、狐や狸、山鳥、キジなどのせいで、昔からそう決まっている。誰が何と言おうとそういう言い伝えで、それ以上深く追求しちゃいけない…という阿吽の呼吸のような雰囲気なところと、怖いものはひたすら無視!みたいなところも興味深かった。山に入る仕事をしている人は肝が据わっているのと同時にスルースキルが高くないとやってられないな…と思った。パニックになって走り出すと命を落としてしまうだろう。山と人との境界線は目に見えないけど確実に存在するんだなと感じた。境界線を越えてしまうともう…。

  • 東北を飛び出して関東、四国地方の山にまつわる不思議話が収録されている。
    肝が据わっている人物が一番強い。まさにそのとおりだ。

  • テクノロジーが進んだ現代でも、山で行方不明になる人はたくさんいる。昔はもっと多かったのだろう。山で行方不明者が出たというニュースは結構な頻度で見るが、彼らも誰かに呼ばれたのだろうかとふと思った。どんなに慣れていても、山を甘く見てはいけないのだと教訓を得た。

  • 山怪の第二弾。相変わらずオチはない不思議な話。
    ばあちゃんの話ってこんな風だったなぁ。なぜ?も、どうして?もなく、ただそういうことがあったんだ、というだけの話。

  • 人魂というものを見たことがない。芝居に使う人魂の仕掛けのイメージしかないので、自分の中ではせいぜいソフトボール大くらいのものだろうという想像だったが、このシリーズを読んでいて出てくる人魂的な光物は概ねバレーボールやバスケットボール大だと説明されていて、そうだとすると中々の大きさで存在感も桁違いだ。
    この巻では度々「火葬は怖い」という締めが出て来る。土葬についても怖いと書かれてはいるが、どうも火葬の方がより多く怖いと書かれていた印象だ。この場合の火葬は今のような立派な火葬場の無い場合での火葬の話でなかなか壮絶だが、半世紀くらい前にはまだそれなりに行われていたのだろう。

  • 山には狐とたぬきがいる。

  • 山人達の山を巡る不思議な体験をひたすら聞いてまとめた本(の続編)を山の理解の一助として手に取る。幼かった頃は鬱蒼と生い茂る庭の木々の奥が見えず夜は怖くて入れなかったりしたが今やそんな恐怖心は科学的知識のもと消えた気がしている。山人は科学云々の前に不思議なことを自然なことと受け止めるメンタリティがあるのか。このような話の伝承が昔話の源なんだろうなぁ。

  • 今でも狐や狸が人を騙しているのって、
    なんだかいいなぁ。
    私は嫌だから山には行かないけども‼︎
    登山者ではなく、山で生きる人メインの話だから
    地味だけど素直に山は不思議だと思える。

  • 火の玉、狐、狸、神隠し。たまに語られるホラーでドキドキする。やっぱり素朴な本。

  • 久しぶりに階段を読んだ。面白かった。

  • 短編日本化かされ話

  • 1巻目よりこちらの方が面白かった。

  • 不思議なことはいっぱいある。その思いがこの本で実感出来る。3冊目を期待してます。

  • 20170611 怪異譚は山と田舎が似合う。同じような話でも都市伝説になるときみ悪さが違って来る。自分は会った事は無いが山の経験から有っても不思議は無いように思う。

  • オチはないけどこういう本なのでしょうね

  •  現在、絶滅が危惧されている文化の一つが山里文化である。規制が厳しくなってマタギや猟を止める人が増え、若者は厳しい山から離れていく。山での出来事を語る人が消え、聞く人が消える。ならば完全に消える前にせめて収集せねば、と著者が聞き集めて著した山里怪談集の二作目だ。
     今作も山里ならではの話に溢れており、山中に臨むことの面白さと恐ろしさを伝えてくれる。いつか、同じく山に纏わる怪談を多く上梓している安曇潤平氏と対談してほしい。きっと濃い内容になるだろう。
     本書にも収録されている色々な話は昔から起きていて、物の本に目を通すと、過去に亡くなった樵の霊「古杣」の仕業である、「天狗笑い」「天狗隠し」「天狗火」と呼ばれるように天狗の仕業である、と昔の人も当人なりの理屈で「そういうものだ」と結論づけている。理に適っていなくてもひとまず結論づけることで恐怖を弱め、生活のため、生きるためにいつものように山に入っていくのだ。
     それを踏まえると、狐狸妖怪の仕業と断ずることも錯覚と断ずることも同じことのように思え、人の意識構造は今も昔もそんなに変わっていないように思えてしまった。

  • いろいろ興味深い話が収められている。

  • 第2弾ということで若干ネタが薄くなったような印象があるし、それ山の話じゃないやん! とツッコミたくなる小咄もいくつかあったりするが、全体としては前作を踏襲して不気味な空気を醸し出している。
    山の仕事を生業にしている人たちとは比べるべくもないが、自分も趣味レヴェルでチョロチョロと山歩きをする機会が多いので、勝手知ったる山なのになぜだか迷ってしまうことがある…とか、誰もいないのに足音だけがついてくる…といった類の怪異はとても距離が近く感じられて、特に恐ろしい。

  •  前作に続き、山人が語る山での不思議な現象について。
     前作は阿仁マタギの話が多かったが、今作では四国を中心に全国の話を蒐集している。
     
     山怪は人に悪さをしないこともある。
     そこに意味を求めることは無意味である。

     特に、火の玉と拝み屋にまつわる話が多かった。

  • 前巻の語り口はそのままに、最終地を全国各地に広がっている。

全25件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1959年、長崎県佐世保市生まれ。島根大学農学部林学科、日本写真学園を経てフリーランスのカメラマンに。阿仁マタギとの長い付き合いをベースに「マタギ自然塾」を2004年から開催。林野庁、トヨタ環境助成、日本財団の事業を実施。西オーストラリアと犬をこよなく愛する虚弱体質中年。著書に「マタギ 矛盾なき労働と食生活」「女猟師」「マタギとは山の恵みをいただく者なり」(いずれもエイ出版社より)「山怪」(山と渓谷社)

「2015年 『猟師が教える シカ・イノシシ利用大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山怪 弐 山人が語る不思議な話のその他の作品

山怪 弐 Kindle版 山怪 弐 田中康弘

田中康弘の作品

山怪 弐 山人が語る不思議な話を本棚に登録しているひと

ツイートする