怖いもの知らずの女たち

著者 :
  • 山と溪谷社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635490085

作品紹介・あらすじ

登山家の田部井淳子を中心に日本ロレックス宣伝広報、PR会社社長、元タカラジェンヌ、弁護士、セブン‐イレブン・ジャパンの役員などの職歴をもった6人の女性たちが、シャンソンのコンサートを開きたいという「夢」を実現させた。同世代の女性たちへ、元気の出る応援歌。

感想・レビュー・書評

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  • 「森の女性会議」で知り合った働く山女が無謀にもコンサートを開き、思いっきりはじけていく様子を吉永みち子さんがルポしたもの。
    その面々は登山家の田部井淳子をはじめ、団塊の世代を中心とした元気な60代女性。それぞれ、並々ならぬ人生を生き抜いてきた。生れながらの天分や素質もさることながら、その生きざまには「努力」という二文字が燦然と輝いている。とても勇気づけられ、元気をもらった一冊だ。

  • 「同世代の女性たちへ 元気の出る応援歌」と、帯にありました。
    同世代にはまだ時間がありますが、人生の先輩として
    生き方がとってもかっこいいのです。
    男尊女卑の時代に自分のやりたい事を貫く姿勢。
    最初から恵まれていたわけではなく 何とかしようと思う気持ち
    強い意志によって手に入れた彼女達の現在の位置。
    生きるってこういうことか・・・と、思える一冊。

    中でも女性初の七大陸最高峰登頂日本中の誰もが知っている(らしい)
    田部井淳子さんの著書「エベレストママさん(山と渓谷社)」から。
    行きたい!!と言う気があるのなら、どうしてそう出来るように持っていく
    努力をしないのか。あれもダメだ、これもないと、自分で行かれない条件を作っている。
    結局は本当に行こうという意思がないのだ。
    私はアンナプルナ以来、ヒマラヤ登頂は技術とか体力も必要だが
    特に必要なのは「本当にやるんだ!!行くんだ!!」と言う意思だと思うようになっていた。
    <略>技術も体努力無しに出来ないが、その努力すら強烈な意思
    無しでは出来るものではない。

    確かに 何かをするのでも出来ない理由をつけている自分。
    逃げ出している自分にカツを入れてくれる一冊です。
    せっかく出合った一冊。これからの自分に生かすのも自分。

    あぁ・・・ 結局いつもと同じ自分なんだろうな・・・  

  • 活き活きハツラツした素敵な女性たちによる年だからって枯れないわという素敵な老後(あるいは第二の人生)
    有能で行動的で努力家で……うんごめんダメ人間の自分からは遠すぎて「へーほーすごーい。さて今日のごはんはなににしよう」以上の感慨が持てなかった。

    すごいと思うんだけど、あくまで他人事としてしか読めない。
    かといって偉人伝をながめる感じにもならず、ただただ無関係な世界のできごととして読み流してしまった。
    本当は立場に共感できるかどうかじゃなくて、その人たちのできごととして読むべきなんだけど、そういう風に素直に読むには自分の将来(っていうか今)が不安すぎた。

    「お姫様とジェンダー」のなかの「エリートの女性はどれほど輝いてみせても、普通の女性の明日を照らさない」って文を思い出した。
    素晴らしいけどモデルケースにはならない。

    「恐くないシングルの老後」を思い出した。

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著者プロフィール

吉永みち子
1950年埼玉県生まれ。東京外国語大学卒業後、競馬専門紙「勝馬」の記者となる。吉永正人騎手と結婚後、『気がつけば騎手の女房』を発表し、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。ノンフィクション作家としての執筆活動を続ける。テレビコメンテーターと活躍するとともに、政府税制調査会などの委員を歴任。現在は、映画倫理委員会副委員長、民間放送教育協会会長、日本年金機構理事などをつとめる。著書に『試練は女のダイヤモンド』『終活にハマる女たち』『増補文庫版 怖いもの知らずの女たち』などがある。

「2022年 『老いを楽しく手なずけよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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