ヤマケイ新書 山を買う

著者 :
  • 山と渓谷社
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本棚登録 : 77
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635510738

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  • 山を所有したいという密かな願望がある。
    最近では、ヒロシのソロキャンプやコロナ禍でのリモートブームで実際関心を持つ人も増えているらしい。

    本書は、実際に山を買った人の体験談から、物件探しのウェブサイト、売買や相続に至るまでの実務を広くカバーした実践書。

    キャンプ、資産価値なとさまざまな動機がある中で、山を保有してよかったこととして、「安心感」を挙げる人がいるのは印象深い。資産価値といった意味のみならず、自然に抱かれることからくるより根源的なもののようだ。
    私は山は持っていないが、登山しているときに似たような感慨を抱くことはままある。

    が、冷静に考えると私は壮絶な花粉症持ちなのであった。杉や檜の山が資産価値が高いと言われても薬代で吹っ飛びそうである。

    ともあれ、自然に親しみつつ資産運用しつつコロナ対策でもありつつ、現代日本における環境問題にも直結する、という面白いテーマであることは間違いない。

    というわけで(著者はその意図はないと明記しているものの)、マニュアル的に面白い本だが、カーボンニュートラルを目指す政府の取り組みなどに対する著者の寸評が率直に言って浅すぎる。

    所詮はお金儲け、という思考回路はつまらない。ボランティア精神では続かないことをどうやって持続可能にしていくかをみんなで考えているわけなので。

    自然を適切に守り管理する上で、ビジネス嫌いはかえって害になる、そういう時代がきているとおもうのだが。

  • 山を買う上での注意事項や、山がある暮らし方、さらに、山林が自然環境に及ぼす影響まで述べられている本です。あなたの知らない山林の世界が待っています!

  • 山を買う人のための購入ガイドではないと、本書は明記されている。

    ならば、なにかというと、
    山を買う人がどういう人で、山林の課題、管理などの話が載っている。一番面白いのは、買った人または得た人の12人の事例と感じる。

    では日本における山林や山の切れ味鋭い分析かというとそうとは感じられず、山林を所有、または何かあっても面白いなという人が入門として読むものと感じた。

    自分は山林なんて仮に1億を渡せれても不要として断るが、災害などもそうだが、管理が大変であり、まさに明治まで山は個人所有でなく、村落などの聖地という(登山というレジャーは近代のもの)ところを彷彿とさせた。何度も本文で「所有する山林」で自然災害が起きたら補償するとかそれはないが、ただその立木が折れて近隣の住戸に当たるなどしたらそれはまあ費用を出す必要があるという話が何度もかかれていた。

    もちろん全ての山林が低い価値ではないが、一方で高い価値を出せるのも技術や管理や知識や経験である。管理事業を行う人が冗談として「山を扱うから山師なんていわれては」という会話があり思わず笑うが、山っ気があるかはおいておいて、素人は手を出さない方がいいなと分かっただけでも良い本だった。

  • 山林をサードプレイスに。https://booklog.jp/users/katak#
    山を育てる。

    ログハウス
    自然の暮らし
    キャンプ場
    山林保護
    災害非難
    山コレクション

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 山の様相が変わる時代(新型コロナウイルスのパンデミックが世界を変えた/「トカイナカ」への移住がすすまない理由 ほか)/第2章 山を所有する豊かな楽しみ(山林を所有する魅力とは/山林を持つデメリットはあるか ほか)/第3章 山林売買から管理まで(山林はどこで探すか/山林の価格の相場を知るには ほか)/第4章 山林を取り巻く世界の現状(日本の山林が抱える課題は/森林と「SDGs」の関わり ほか)

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